高橋留美子劇場 DVD-BOX
「そこを削るんですか?」と言う部分が削られていたり、
動いてしまう事で、原作の中に存在した「間」が無くなってしまって、
原作の良さが損なわれているのが残念です。
その上、全体的に「笑い」を意識しすぎるあまり、
原作にあったメッセージ性が消し飛んでしまっているのも、残念でなりません。
とは言っても、映像化することで新たな魅力が出ている回もあるので、
一概に『失敗』とは言えませんし、
原作を知らなければ、十二分に楽しめますので、
単体の作品と考えれば、良作かと思います。
メインのキャストが、過去の高橋留美子先生の作品で、
アニメ化した作品の主役とかをしていた方々というのは、
偶然ではないですよね?
狙って、やってますよね?
原作ファンとしては、見てがっかりした部分がある為、
☆3つですが、その点を除けば、☆5つで。
高橋留美子劇場 3 (ビッグコミックス)
本当にだだの日常での事を描いている作品集です。
しかし、ささいなハズの日常の中でのドラマが、しっかりと描かれています。
気持ちの部分で共感してしまう部分が、所々に散りばめられています。
結婚なされている方、家庭を持った方(特にうる星やつらや、めぞん一刻世代の方)には 共感と共に、頷いてもらえる作品集だと思います。
高橋留美子劇場 (1) (ビッグコミックス)
短編の修練用に購入しました。
中古で一円でしたが、効果はそれ以上です。
某漫画の技術本でもペンギンの話は参考にされてましたが秀逸です。
短編漫画を勉強したい方、投稿用に30Pの話をまとめる勉強をしたい方にオススメです。
・難点を挙げるとしたら
若干キャラクターがステレオタイプすぎるか、主人公周辺を都合よく話しに沿うようにしすぎたか、と思う話もあります。
さらにペンギンを秀逸として比較すると見劣りする話があります。
勉強と言う点ではペンギンの話がある一巻だけで十分かもしれません。
構造もどれも似た話ばかりなので。
ヒューマンドラマの漫画と言う点では全く文句なく、ストーリーを模倣して
自分用に描き変える訓練も想定してみましたが、手の付け所がありません。
いい作品だと思います。
高橋留美子劇場 (2) (ビッグコミックス)
高橋先生は長期連載作品『うる星やつら』『らんま1/2』『犬夜叉』などすべてアニメ化し、ヒットさせている天才ですが、短編もすごかった。
特に『迷走家族F』『お礼にかえて』などシリアスな話をコミカルに表現するところなんかは流石。