サウンドトラック・フェイヴァリッツ
昔の映画のコンピレーションアルバムが多い中で、ちょっと他にみたことがないセレクトで若い人にもとても楽しめる作品だと思います。感動系の映画が好きな人にはたまらない作品だと思います。
ロケットボーイズ〈上〉
1957年10月、ソビエトのスプートニク1号の打ち上げ成功は、米ソの宇宙開発競争の幕開けだった。
アメリカ航空宇宙局(NASA)で働いていたホーマー・ヒッカム・ジュニアの自伝小説は、宇宙にロケットを飛ばす夢をかなえた物語である。
アメリカの上空を飛ぶ、ソ連の人工衛星を見た高校生の仲間たちが、手作りのロケットに挑む。
このことから、数学や物理を学び始め、学校の教師、炭鉱で働く大人たちの協力で、彼らのロケットが、徐々に、高度な科学を盛り込んで高く飛び始める。
ラジオのパーソナリティのジョニー・ヴィラーニが、学生たちに熱く語ったそうだ。
p36「ロシアの学生たちに追いつくために、きみたちもがんばって勉強してほしい」
p240 ハーツフィールド先生に訊くと、平らな面(安定尾翼)と曲面(ロケットの胴体)の大きさをどう比較して、計算したらよいかがわかるためには、まずユークリッド幾何学をしっかりやって、その原理やら仮定やら証明やらをきちんと学んでからでないとだめだということだった。
ロケット作りから、学ぶ意欲が育まれ、科学への好奇心を満たしてゆく彼らの姿が、とても魅力的です。
国土社「世界伝記文庫」の木村繁著『フォン・ブラウン』(1981年)を図書館で借りて読んでいたので、第二次世界大戦中にドイツでV2ロケットを開発した後、アメリカに亡命したロケット博士フォン・ブラウン(1912〜1977)のことを思い出しながら、ロケット・ボーイズを夢中で読みました。
21世紀、宇宙開発は、どこまで進展するのだろうか?
「遠い空の向こうに」オリジナル・サウンドトラック
「リバー・ランズ・スルー・イット」のヴァイオリンの響きが蘇るような
作品。50年代を意識してか、50'sのナンバーだけでなく、スコアそのものが
年代によく合っている。空に吸い込まれていくかのようなそのメロディーは
時に郷愁をも漂わせている。
遠い空の向こうに [DVD]
「本当の話」ほど感動するものはありません。どんな逆境であっても夢を実現しようと努力すれば、手をさしのべてくれる人もいれば、理解してくれる人もいる、とこの映画は訴えかけてきます。原作の「ロケットボーイズ」も読みたくなってしまいます。この映画の最後にながれる実際の人物の古いフィルム観ると、さわやかな感動とともに涙があふれてきました。又、特典映像でも実際のホーマー・ヒッカムが語りかけてくるので、より感動的でした。