燃え上がれ!ガンダム・ブラス
渡辺 岳夫と松山 祐士という2人の作曲者による『機動戦士ガンダム』の音楽は、日本のアニメイション史上、ひとつの画期的な作品であると思う。
このCDには、ブラス・バンドのために編曲された50分程の抜粋が収録されている。
三宅 一徳による編曲は、『機動戦士ガンダム』のファンであれば、思わずニヤリとさせられるような巧みなものである。
作品中の印象的な場面を演出した断片的な楽曲が組曲風につなぎあわされており、ひとつの独立した音楽として充分に楽しむことができるだろう。
演奏は、大友 直人の指揮のもと、東京交響楽団のブラス・セクションが担当している。
ただ、個人的には、たとえば、東京佼成ウインド・オーケストラや大阪市音楽団等の国内で活動する世界水準のブラス・バンドと比較すると、その響きが脆弱なものであることに漠然としたこころぼそさを感じた。
もちろん、そこには、編曲の責任があるのも紛れもない事実であろう。
編曲は、総体的に、数々の旋律をていねいに奏でることに主眼を置いており、一般の音楽ファンがブラス・バンドに期待する巨大な躍動感に溢れるダイナミズムを必ずしも前面に押しだしたものではないのである。
いずれにしても、鑑賞後いだいたのは、どうせ資金を投資するのであれば、ブラス・バンドを対象としたものではなく、新たにフル・オーケストラを対象とした1〜2時間の交響組曲を編むほうが、音楽界と音楽ファンには格段に貴重な貢献となったのではないかという感想であった。
結局のところ、フル・オーケストラと比較すれば、ブラス・バンドの表現能力にはどうしても限界があるし、また、渡辺 岳夫と松山 祐士のもともとの音楽自体も、弦合奏を含めたいわゆる「オーケストラ」を想定したものである。
敢えてブラス・バンドを用いた「新編曲」を発表することに果たしてどれほどの意義があるのだろうか? ――そんな漠然とした不満を覚えてしまうのだ……。
換言すれば、それは、このCDが、それなりに優れたものでありながら、ブラス・バンドという表現形態に対するわれわれ鑑賞者の「偏見」を刷新してくれるほどのものではないということでもあろう。
ともあれ、数回聴いてたのしむには、問題のないCDといえるのではないだろうかとは思う……。
『電人ザボーガー』スタンダードエディション [Blu-ray]
2月の始めにamazonで予約して、観るのを楽しみにしていました。
焦る気持ちを抑えて、本日届いた封を開けると、DVDのパッケージケースが現れました。
amazonが誤ってDVD版を梱包したのかと焦りましたが、よく確認するとブルーレイのパッケージでした。
私は50タイトル以上ののBDを所持していますが、昔ながらの白DVD用ケースに入っているBDは初めでした。
なぜブルーレイ用のケースにしなかったのか本当に意味が分かりません...
少しテンションダウンしました。
気持ちを切り換えて、早速ケースを開けました。
すると、レーベル面に数cm程、傷の様なものが付いていました。
(糸くずがついたままラベル印刷後、糸くずを取った様に見受けられますが、傷の様にも見えます)
ガッカリしました。一瞬見ても分かる様な傷なのですが...一体どういう検品をしているのでしょうか...
(レーベル面の不良は、これまで数千枚のメーカー製CD/DVD/BDを見てきて初めてでした)
完全にテンションダウンしました。
楽しみにしていましたが、出鼻をくじかれ、この2か月間の気持ちが一気に冷めました。
素晴らしい映画なのでしょうが、今観る気にはなりません...
少しの間寝かせて、気持ちが落ち着いた頃に視聴し映像に関してのレビューをしたいと思います。
スウィングガールズ プレミアム・エディション [DVD]
とても素敵な映画です。見終わった後にスゴク元気になれて、楽しい気持ちになれます。ガールズみんなが吹替えなしで演奏しているだけに、最後の演奏会のシーンは結構きますよ。TVなどでもメイキング的なものが放送されてますが、彼女達の頑張りは凄いです。個人的には「Sing Sing Sing」は、本家のベニー・グッドマンよりも好きです。映画のパンフに谷啓さんが書いているとおり、最後は自分があの中に入ってしまったような気持ちになります。「”ウォーターボーイズ”の女の子版だろう?」なんて思っている人も是非見てほしいです。「音楽って楽しいなぁ」って再認識させられるほんとに素敵な作品です。ガールズの皆はいまどきの「ああ、こんな子いるいる」って高校生で、竹中直人さんも濃~いジャズマニアで。。。音楽もストーリーもホント良いんですよ!オススメです。