もっと知りたいレンブラント―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
もっと知りたいシリーズにレンブラント・ハルメンス・ファン・レインが登場しました。彼の生涯をその作品とともにつぶさに紹介しています。
国立西洋美術館シニア・キュレイターの幸福輝氏の著作で、その代表作をあますところなく掲載し、彼の特徴とも言える光と影の描き方を他の画家と比較しながら紹介しています。レンブラントは自画像を多く残しましたが、若い時と晩年を対比してみると、後半生の厳しい人生の影が彼の表情にも如実に表れています。バロック絵画を代表する大胆な構図、ルーベンスとの比較、版画の魅力、真贋判定も語られていました。
40ページに見開きで掲載してある「夜景」が完成した1642年、最愛の妻サスキアが29歳で亡くなっています。そして放蕩な生活の後に破産し、息子ティトゥスも27歳で亡くなり、それを追うように翌年レンブラントは亡くなっています。
オランダの市民社会の興隆とともに多くの作品を残し、今なお全世界で愛されている彼の生き様と作品の素晴らしさを本書で堪能してください。
本書の内容です。
序章 レンブラントの世界(光と影の天才レンブラント、〈オランダ黄金の世紀〉に生まれて)
第1章(1606-30 0-24歳)画家への道(修業時代、郷里レイデンでの独立、物語画家として)
第2章(1631-41 25-35歳)栄光への階段(肖像画家として、初めての大型注文、現実を反映させた神話の世界、サスキアとの結婚、〈美しい?〉裸婦、風景画の領域)
第3章(1642-56 36-50歳)光と影の中で(サスキアの死、現実的な聖母子像、《夜警》以後、衰えぬ名声、描かれた家族)
第4章(1657-69 51-63歳)魂を描いて(集団肖像画再び、厚塗りと粗描き、画家の最晩年)
終章 レンブラントの遺産(作品から無限に広がる世界、受け継がれたレンブラントの芸術)
特集 もっと知りたい「レンブラントの光」、「レンブラントとルーベンス」、「レンブラントとイタリアの巨匠」、「レンブラントの〈真筆〉」、「レンブラントと版画」、「レンブラントの破産」
名画を読み解く─《夜警》、《百グルデン版画》、《ダヴィデ王の手紙を持つバテシバ》、《ユダヤの花嫁》
迷宮のレンブラント【字幕版】 [VHS]
主人公は名画の贋作を描き生活をしている。それがとんでもない事件に…!!絵画にあまり興味がなく、詳しくなかったことが残念です。でも、登場する絵画たちは素晴らしいです。全く興味がなくてもそう思えるのではないでしょうか。彼のしていたことは許せないけれど、なかなか良い結末でした。
Kadokawa Art Selection レンブラント 光と影のリアリティ
文庫ですが、カラー図版だけで30数点掲載してありますし、モノクロの図版も数多く載せていますので、作品のサイズを問わなければ十分に満足させられる内容でした。
レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン、所謂「レンブラント」の展覧会が今国立西洋美術館で開催されていることもあり、非常にタイムリーな出版だと思います。
筆者の熊澤弘氏は、現在は国立西洋美術館客員研究員で、オランダ美術史、西洋素描・版画研究を専門とする美術史研究者ですから、本書の執筆には打ってつけでしょう。
過去の研究史を丹念に追い、代表的な論考を引用しながら、レンブラントの作品を論じるだけでなく、その生涯の光と影を浮き彫りにしています。特に代表的な作品の解説はとても参考になりますので、実際の作品と対峙する前に予備知識として読んでおくと観賞が深まると思います。
実際、2002年の京都国立博物館での「大レンブラント展」にかかっていた大作「目を潰されるサムソン」が108ページ以降に紹介してありますが、あの時の感激が蘇りました。「ダナエ」もダメージを受ける前の図版を掲載してありますし、工房での制作をはっきりさせたレンブラント・リサーチ・プロジェクトにも触れられています。
口絵に見開きで掲載してある「夜景」が完成した1642年、最愛の妻サスキアが29歳で亡くなっています。そして放蕩な生活の後に破産し、息子ティトゥスも27歳で亡くなり、それを追うように翌1669年10月4日にレンブラントは亡くなっています。オランダの市民社会の興隆とともに多くの作品を残し、今なお全世界で愛されている彼の生き様と作品の素晴らしさを本書で確認してください。
本書の章立てです。掲載内容の流れをご確認ください。
プロローグ 「レンブラント」に対するイメージ
第1章 才能ある若き天才のデビュー(〜1631)
第2章 アムステルダムでの活躍
第3章 称賛と批判
第4章 レンブラントのコレクション
第5章 “夜警”前後
第6章 レンブラントの後半生
第7章 晩年と「ラフな様式」
PCゲーム「D.C.IITo You」ボーカルミニアルバム
このミニアルバムはゲームのOPそれぞれの話のED、挿入歌です。そしてその話に歌詞がとてもリンクした曲です。ゲームのテーマが雨、別れ、涙なのでメロディもどこか切なく悲しくD.C.ToYouの世界をとても上手に表現しています。もちろんゲームをプレイしなくてもとても感動できる素晴らしい楽曲です。
自分はゲームを初めてプレイした時から発売をとても楽しみにしていました。購入後、期待を遥かに凌ぐ完成度にとても衝撃を受けました。素晴らしい作品たちを送り出してくれているCIRCUSさんには本当に毎回感謝しています。
ゲームしかりCDしかりどちらでも良いのでみなさんにも手に取っていただけたらなと思います。かならず自分の世界観が変わる心に響くものがあるはずです・・・