必殺仕事人2010&2012 [DVD]
藤田まこと氏が、残念乍ら逝去し、必殺の主役が、いなくなった。しかし、東山紀之氏が既に、中村主水に近いキャラクタ−を見事に演じている。2010は、中村主水が、突然江戸を離れるという設定。
2012は、今まではいろいろな時代劇で良役の高橋秀樹氏が、悪役となり、仕掛けられる。剛力彩芽さんの、可憐なる演技も、一見の価値はある。又、彼女を保護した、田中聖氏の、優しさも必見に値する。ドラマ化はともかく、毎年に1度のスペシャルでも続けてくれる事を期待します。
朝鮮で聖者と呼ばれた日本人 重松髜修物語
この本を読んでの感想は、バングラデシュの貧困を民衆レベルの取り組みから改善に向けて取り組んだ The Grameen Bank の取り組みに先立つこと100年も前に同じようなことが朝鮮で行われていたのかということです。それもはるかに困難な状況下で。朝鮮の貧困と停滞を民衆レベルから向上させようとした日本人、重松翁の事跡について現代日本人も是非知っておくべきです。
ただ、この本は読みやすい本ではありません。翁の事跡について書き込むことが整理されておらず、時系列で書き進められているのですが、小説的手法で読者にわかりやすく書かれてはいないので、事態の推移を把握するのに苦労します。私は途中からめんどくさくなって斜めに読み飛ばしたところもあります。最近、新聞に1ページを使って要約が掲載されていましたがあれは助かりました。しかし、この本の存在意義は少しも減ぜられるものではないことをお断りしておきます。
The Grameen Bank の場合は同国人経済学者の貧困救済の取り組みですが、朝鮮の場合百年前とはいえ、日本人がそれをやらねばならなかったというのが何とも考えさせられます。善意で精一杯尽くしたのだが、今となってみればずいぶんと徒労をしたものだというのが感想です。日本は朝鮮半島に深入りしない方がいいというのが歴史の教訓です。「積年の弊風」「無為徒食」「堕風」等々、一方的にアタマを下げ続けるのはもういい加減にやめたいものです。