ジョン・ウィリアムズ・グレイテスト・ヒッツ1969-1999
スティーヴン・スピルバーグ監督と組んだ数々の映画のテーマ曲をメインに、ジョン・ウィリアムズの自作自演(指揮)で楽しむ28のヒット曲集。DISC1の66分、DISC2の73分44秒の中に、ジョン・ウィリアムズの素敵な音楽がいっぱい詰まっています。
音楽の羽ばたく様が目に見えるような『E.T.〜フライング・テーマ』。
姿の見えないものが、徐々に迫り来る不気味な恐さを見事に表現した『ジョーズ〜テーマ』。
ボストン・ポップス・オーケストラの名奏者ティム・モリソンのトランペットの音が冴え渡り、胸に切々と響く『JFK〜プロローグ』と『7月4日に生まれて〜テーマ』。
カール・オルフの名合唱曲『カルミナ・ブラーナ』(ヨッフム盤が素晴らしい名演です!)に通じるスリリングかつダイナミックな雰囲気を持った『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス〜運命の闘い』。
以上、五つの曲・演奏がなかでも魅力的で、ジョン・ウィリアムズの音楽の魔法の煌めきに、わくわく、どきどき、胸が弾みました。
改めて、彼の音楽のわくわくする楽しさと、心躍るファンタジックな気分を堪能することができた二枚組のCDです。
華麗なる週末 [DVD]
ミシシッピの片田舎からメンフィスへと舞台を移しながら、美しい風景の中でくり拡げられる4日間のエピソードを描いたエンタテイメント・ロード・ムービーである。
スラップスティックな前半に続き、中盤では少年を取り巻く人々との人間模様、そして後半のクライマックス、草競馬レースの緊迫感、終盤はフォークナーの硬骨なメッセージ、起承転結が明瞭で切れ味のいい展開だ。
スティーヴ・マックイーンがクレジットされると派手なアクション系のヒーロー映画を連想しがちだが、この映画で彼が演じるのはお調子者の下男、他作とはひと味違う軽妙なキャラクターでルーシァス少年の脇を固める。
まさに「ハキダメに鶴」、美しくて心やさしく、そして気骨のある娼館の女 (シャロン・ファレル)、物語のキーマンは出自にいわくのある黒人(ルパート・クロス)、それぞれ個性溢れる持ち味で好演している。
加えて1905年製黄色のウィントン・フライヤー、セリフこそ無いもののこの映画の重要な登場人物として古き良きアメリカの街角をエレガントに疾走?、マックイーンが運転しているのもご愛嬌だ。
ジョン・ウィリアムズのテーマ音楽は雄大にして爽快、音楽担当にはラロ・シフリンの名前もあり、カントリーなバンジョーのブレイクダウンやディキシーランド・ジャズなどを聞かせてくれる。
二人のナンバーが場面ごとの雰囲気を実に巧く盛り上げている。
下男に唆かされたとは言え、周囲の人々に嘘をついてまで出奔した少年。彼をベルトで打とうとする父親に祖父は言う。
「罰を与えられたことにより罪が消えた、許されたと思わせてはいけない。」
続いていて少年に、「嘘に傷つくのは結局は自分、自分の力でそれ(自己嫌悪)を乗り越えなければいけない。」と語りかける。
いかに上手く嘘をつくか、時にそれを称賛さえする私たち、小手先の世渡りを、知らず知らずのうちに子供たちに見せてはいないだろうか。
マックイーンも愛読していた文豪フォークナー原作だが、決して格調高い「文芸映画」仕立てでなく、人種偏見など当時の社会的背景も描き込みながら、娯楽映画として見所一杯の仕上りだ。
フォークナーの小説は視覚的に優れ、映画化された作品も多い。
「八月の光」など誰か映画化してくれないだろうか。
華麗なる週末 [DVD]
マックイーン主演の中では、一番ほのぼのとした名作だと思います。
「華麗なる賭け」と少々タイトルが似たような感じですが全くの別物。
舞台は20世紀初めのアメリカの町
使用人(マックイーン)とその家の少年(M・ボーゲル)、黒人(R・クロス)とメンフィスへドライブへ行くというストーリーであるが
マックイーンらしからぬほのぼのとした作品だと思います。
しかも、以前はビデオだけの発売だったが
今度は、高画質のDVDで見れるとなると
マックイーンファンならずとも、是非とも目にしておきたい一作だと思います。
「太陽にほえろ!」ポリドール・マスター・コンプリート’72~’86
TV版との違いがある曲もありますが、番組内で頻繁に使用された耳馴染みのものはほとんど入っていると思います。さすがにコンプリートというだけの事はあります。
曲のタイトルではピンときませんが、現場に向かう時のあの曲…聞き込みしている時の曲…カーチェイスの曲…などなど大体聴いたことがある曲です。
曲の年代順に収録されているので、「この曲ってこんな前から使ってたっけ?」とか、逆に「もっと前から使ってると思ってた」なんて発見もあって楽しかったです。(←大分マニアックな聴き方かもしれませんが…)