紅絹彩色─もみいろ─ (花とゆめCOMICS)
しかし「玄椿」のあとなので若干躊躇してました。
話をどう展開していく新作なんだろうと。
「玄椿」は祗園を舞台にしていたわりに、主人公の奔放さに呆れました。
今作はどうなのか……。
京都を舞台設定にし、古来の妖怪が出たりというパターン。
着物をめぐったストーリー。当然花街の姐さんがたが登場。
京言葉も出てくるので嬉しいのですが。
冒頭の話は生徒が亡くなる事件勃発。
主人公、教職に就いていたわりには生徒が亡くなったショックがない。
自分の持ち物の着物をめぐった事件なのに、そういう周りのことが描かれてない。
前作からの脱却はなかったですね。
着物の柄をテーマに絞りすぎたのでしょうか。
恐怖を盛ったオカルト風味にするより、ちょっと不思議系で落ち着いてくれればよかったなと。
主人公の傍若無人さをコメディのように扱わなくてもいいのにと思います。