シュガー社員が会社を溶かす
非常に難しい内容を扱っていると思う。
特に、最近の著者が求められるコメントの内容(期待される内容)にちょっと偏りがあるような気もしれいるので、そもそも何がいいたかったかを再確認したいと思う。
ただ、気をつけたいのは、「辞めるに辞められなかった世代」「辞めるという発想が無かった世代」が無条件に容認してしまった中に、おかしなものが多々あるということを無視してはならないなあと思った。
特に、法令厳守などはうっかりすると社外へのアピール面だけを扱い、社内への法令遵守がなされていないのは、メンタルヘルス不全者大量時代を考えれば想像できる。
下手をすると、「いじめは役に立つ」といいながらいじめ自殺を助長するようなことになりかねない。
職場の教育力低下を若年層の世代論にすり替えてしまう危険性には注意したいと思う。
職場のモンスター (マイコミ新書)
ここで「モンスター」とされている事例であるが、現在30代の私としては
特に非常識とされているレベルではないと思う、むしろ現在の20〜30代の
平均的な心情だと思う。会社の方にどっぷりつかった50代以上もしくは
会社ナイズされた人事部の人たちにとっては「モンスター」なのであろうが。
現在の世相をよく表している良書だと思います。
「シュガー社員」から会社を守れ! (PHPビジネス新書)
前回の『シュガー社員が会社を溶かす』は、問題社員カタログの読み物。今回のは、採用前に「履歴書」「職務経歴書」「面接」でシュガー社員を見抜く方法などが載っている。採用に携わる人事とか管理職は読んでおいた方がいいかも。だって「おい、誰がこんなヤツ採ったんだよ!」ってあとあと言われたくないし。面倒な話だけど。結局は「法律の規制」と「ゆとりの性格」を押さえなければ、人を使って会社経営なんてできないという話。
ブラック企業とシュガー社員
タイトルも刺激的だが中身も刺激的ですね。
シュガー社員も悪いけど劣悪な就労環境の会社にも問題があるというのが
分かります。 これからゆとり世代も入ってくるためこの手の問題は
増えると思います。読んでて思わず笑ってしまいましたが労務管理の
ヒントが多く書かれていますので経営者や人事担当者は一読しておいた
方が良いかもしれませんね。
自分もシュガー社員に当てはまるかもと思ってしまいました。
私は若者が嫌いだ! (ベスト新書)
年を取ると、誰も「最近の若者はけしからん!」と叫びたくなってしまうものらしい。
正直、精神科医に通う人たちだけを見て、これが今の若者の典型!と断言してしまうようなアプローチの仕方が的外れだと思われる。
そういう自覚が少しはあるのか、予防線や逃げ道のような文章を、いちいち挟み込むような姿勢もどうか。
不景気や都市化などにより、昔の共同体にあったような社会性を身に付けている若者も少なくなっていくだろう。
そういった時代の変動の中で、大人は若者に何を伝えるのか。
世話を焼くという意味ではなく、先達として示す。その矜持がこの本からは感じられなかった。
愚痴だけなら誰でも言える。その先を開くのが評論ではないのだろうか。