ニール・サイモン (2) サンシャイン・ボーイズ (ハヤカワ演劇文庫 5)
既に「過去の人」となった、二人の老芸人が、「懐かしの」の企画物で、一度だけ、再びコンビを組む事になった。だが、過去からの確執や意地の張り合いゆえに、やっぱり、コントは難航する。そして、二人には、驚きのラストが〜と、いう話。
登場人物のウィリーとアルは、一癖もニ癖もある人物。
攻撃的なウィリーに、穏やかなアルという組み合わせなのかと思いきや、そうではない。アルも、かなり攻撃的だ。唾を引っかける・指で胸をつつく。そして、「狂ったシラミ野郎」とか、「イカレ野郎」とか、結構言う。
見てみれば、神経質タイプのウィリーは、ぎゃあぎゃあと五月蝿いだけで、あまり周囲に、その怒りを深刻に受け入れられていない。実は、弱いタイプの男なのかもしれないと、思わせる。手のかかる子供のように思われて、周囲もあまり怒らない代わりに、結構あなどっている。そこが、ウィリーの本当のいらつきの原因なのかもしれない。
そして、一見地道っぽいアルは、かなり頑固。ラストで、長々と昔の芸能人仲間の事を、誰も聞いていないのに、くっちゃべっている所なんかを見ると、本当は、相当に付き合いにくい人間なのでは無いか、という気がしてくる。だから、娘の家族と別れて老人ホームに入る予定というのも、本当は、家の中で、浮きまくっているからなのかなあ…という気がする。家族と一緒に居ても、アルは孤独だったのかもしれない。
そういう孤独な者どうし、再会しても、分かり合えそうで、どこか外している。
笑えるのだけれど、人生の苦さも感じさせる戯曲だった。
登場人物のウィリーとアルは、一癖もニ癖もある人物。
攻撃的なウィリーに、穏やかなアルという組み合わせなのかと思いきや、そうではない。アルも、かなり攻撃的だ。唾を引っかける・指で胸をつつく。そして、「狂ったシラミ野郎」とか、「イカレ野郎」とか、結構言う。
見てみれば、神経質タイプのウィリーは、ぎゃあぎゃあと五月蝿いだけで、あまり周囲に、その怒りを深刻に受け入れられていない。実は、弱いタイプの男なのかもしれないと、思わせる。手のかかる子供のように思われて、周囲もあまり怒らない代わりに、結構あなどっている。そこが、ウィリーの本当のいらつきの原因なのかもしれない。
そして、一見地道っぽいアルは、かなり頑固。ラストで、長々と昔の芸能人仲間の事を、誰も聞いていないのに、くっちゃべっている所なんかを見ると、本当は、相当に付き合いにくい人間なのでは無いか、という気がしてくる。だから、娘の家族と別れて老人ホームに入る予定というのも、本当は、家の中で、浮きまくっているからなのかなあ…という気がする。家族と一緒に居ても、アルは孤独だったのかもしれない。
そういう孤独な者どうし、再会しても、分かり合えそうで、どこか外している。
笑えるのだけれど、人生の苦さも感じさせる戯曲だった。
ライヴ・イン・アムステルダム ~25th Aniversary [DVD]
最初のサイモンフィリップスのプログレッシブなドラムから始まる。1曲目のほぼ終わりくらいまでスネアドラムを一発も叩かない。タムだけであれだけの表現ができるのか!ボビーキンボールが乗りまくり。ルカサーは当然スゴイ。体型が・・・・(笑)。マイクのベースも真面目実直の弾きで魅了する。ペイチもあの体で指が魔法のように早い。全体的に完成度の高いDVDでした。
フィルム・ノアール~銀幕への想い
Carly Simon は、コール・ポーターがうまい。<2> Ev'ry Time We Say Goodbye のアレンジのユニークさに、思わず笑ってしまった。<3> Lili Marlene は原曲に数小節足して歌っているのが、非常にうまい。上記2曲はいずれもリズムに凝っている。とくに、<3> は素晴らしい。あとの曲は映画音楽集という感じなので、あまり期待しないで買ったほうがよいと思う。私は期待せずに買ったが、非常に気に入った。星5つあげたいが、ムーンライト・セレナーデ(2005) に比べると、凝り過ぎているので星4つ。「意味ありげに歌われる」各曲の解説を詳しくライナーノートに書いて欲しかった(...というか、解説はおまけの CD - ROM にあるのかも。しかし、見られなかった)。
ラブ・ファクトリー [DVD]
この作品、私は結構好きだ。イギリスのラブコメなのだが、キャストに有名な人を1人でも持ってきたら、それなりにヒットした・・・かも・・・しれない。私に言わせれば「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」や「パンチドランク・ラブ」よりも面白かった。
ただ、登場人物の誰かに感情移入して一緒に泣いたり笑ったり、という話ではないかもしれない。というのも、3組のカップルの話なのだが、登場人物が皆少しずつ変で、「わかるわかる、自分もそうだよ!」とまではちょっと言いにくい。彼らの行動ややりとりやストーリーの行方を時々くすっと笑いながら面白く追っていくという感じ。まあコメディ部分はわりとありがちだったけれど、ブラックさはほとんどなかったし、嫌な人も出てこなかったので安心して見ることができたし、お笑いシーンは細かいところまでよく考えてあったと思う。
ただ、登場人物の誰かに感情移入して一緒に泣いたり笑ったり、という話ではないかもしれない。というのも、3組のカップルの話なのだが、登場人物が皆少しずつ変で、「わかるわかる、自分もそうだよ!」とまではちょっと言いにくい。彼らの行動ややりとりやストーリーの行方を時々くすっと笑いながら面白く追っていくという感じ。まあコメディ部分はわりとありがちだったけれど、ブラックさはほとんどなかったし、嫌な人も出てこなかったので安心して見ることができたし、お笑いシーンは細かいところまでよく考えてあったと思う。
Age,35 (小学館文庫)
35歳という年齢に達した男女が、これからの自分の人生についての岐路に立たされます。30歳だったらまだやり直しがきくし、40歳だったらあきらめられる、なのに35歳ってどっちでもできるから決断が難しい。30代の方にはぜひお勧めの1冊です。