テーマがテーマなので非常にマニアック。思考ルーチンも細分化されているのか同じシナリオでも登場の仕方が違うのでやり応えがあるように感じられる。第一次世界大戦の戦艦がメインの作品はこれしかないから評価も高くしました。
追伸グラフィックやBGMに期待している人はNGだろう
追伸グラフィックやBGMに期待している人はNGだろう
激闘マリアナ沖海戦―日米戦争・最後の大海空戦 (光人社NF文庫)
本書は、第二次世界大戦下の1944年6月19~20日の2日間に渡って日米海軍が戦ったマリアナ沖海戦を国際経済ジャーナリストとして知られる江戸雄介氏が描いた戦史小説です。
読後の感想は過去の先行研究誤りの集大成といった感じで、国際経済の著作では蒙を開かれることがある江戸氏の著作としては、微妙な印象を受けます。
読後の感想は過去の先行研究誤りの集大成といった感じで、国際経済の著作では蒙を開かれることがある江戸氏の著作としては、微妙な印象を受けます。
マリアナ沖海戦―母艦搭乗員激闘の記録
「練度が低いせいで負けた」、「VT信管のせいで負けた」などの漠然とした定説で語られる、マリアナ沖海戦や大戦後半の日本空母部隊の「本当はどうだったのか?」を知りたい人にはうってつけの資料と言えます。天山の電探使用や幻の605空、601空の基幹となった前身部隊とは?エンガノ岬沖海戦な後の母艦航空隊の動向は?などどこの類の研究をする人(マニア)ならば非常に興味を引きつけられる内容が大量に収録されており、生存者の証言や一次史料をベースとした考察や記述は必携の内容とだと思います。
ただ残念なのは、文章そのものの「てにをは」が怪しいような文章が目に付きます。このせいでせっかくの史料や貴重なインタビューも前後関係の意味が不明だったり、読み進めるのが困難な部分が多いです。著者は資料提供やアドバイスに徹して文章はプロのライターに任せた方が良かったのかな?とも思います。本書は「本」と言うよりは研究者やマニア向けの「史料綴り」といった方が良いかも知れません。
ただ残念なのは、文章そのものの「てにをは」が怪しいような文章が目に付きます。このせいでせっかくの史料や貴重なインタビューも前後関係の意味が不明だったり、読み進めるのが困難な部分が多いです。著者は資料提供やアドバイスに徹して文章はプロのライターに任せた方が良かったのかな?とも思います。本書は「本」と言うよりは研究者やマニア向けの「史料綴り」といった方が良いかも知れません。