日本人論争 大西巨人回想
時の経つのを忘れ...楽しく読んでいます。
多分何度も読み返すでしょう。
多くの人に読まれるべき本だと感じています。
しかしながら、
この本の価値がわかる人はかなり少ないのではないか?
多分何度も読み返すでしょう。
多くの人に読まれるべき本だと感じています。
しかしながら、
この本の価値がわかる人はかなり少ないのではないか?
神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)
およそ四半世紀かけて書き上げられた小説、
全5巻読み終えるのに約2か月かかりました。
至福の時間でした。
物語の緊張感、軍隊生活のディティール、厖大な引用、
偏執狂かとも思える描写の細かさ、試される様々な文章
様式・・・稀有で濃密な読書体験を約束してくれます。
「キャラクター」なんてことばで表現できない人間の
多義性、測りがたさが見事に造形されていて、
特に大前田班長は比類なく魅力的。
日本での社会、組織の本質として、その規則や論理が
純粋化、先鋭化したものとして軍隊が描かれている。
ある意味で現代のサラリーマンにとってもきわめて
面白い読み物になっている。
再読にたえ、他人へ是非よむべしと勧められる小説。
物語の狭間に主人公の思念に沿って展開されるペダン
ティックな引用や考証はそれはそれで面白く、時勢を
多重化する契機にもなっているが、一般人にはほとん
ど予備知識がないであろうものが多いので、よみづら
ければ流してもよし。
ボリュームや題材に尻込して手にしないのは、あまりに
惜しいと思います。こうした密度の小説はもうおそらく
二度と書かれることはない、という解説も納得。
全5巻読み終えるのに約2か月かかりました。
至福の時間でした。
物語の緊張感、軍隊生活のディティール、厖大な引用、
偏執狂かとも思える描写の細かさ、試される様々な文章
様式・・・稀有で濃密な読書体験を約束してくれます。
「キャラクター」なんてことばで表現できない人間の
多義性、測りがたさが見事に造形されていて、
特に大前田班長は比類なく魅力的。
日本での社会、組織の本質として、その規則や論理が
純粋化、先鋭化したものとして軍隊が描かれている。
ある意味で現代のサラリーマンにとってもきわめて
面白い読み物になっている。
再読にたえ、他人へ是非よむべしと勧められる小説。
物語の狭間に主人公の思念に沿って展開されるペダン
ティックな引用や考証はそれはそれで面白く、時勢を
多重化する契機にもなっているが、一般人にはほとん
ど予備知識がないであろうものが多いので、よみづら
ければ流してもよし。
ボリュームや題材に尻込して手にしないのは、あまりに
惜しいと思います。こうした密度の小説はもうおそらく
二度と書かれることはない、という解説も納得。