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シンフォニー~ライヴ・イン・ウィーン~【DVD+CD】
5.1チャンネルを聴ける人には特にお薦めです。また、大教会でのコンサートは余り例が無く、舞台演出も興味ある部分ですが、未体験ゾーンに連れて行ってくれますよ。

 

ドヴォルザーク:交響曲第8番&第9番「新世界」
昨日、ロリン・マゼール指揮によるニューヨークフィルの新世界が北朝鮮で演奏された報道を見た。米朝間の政治的思惑に則って、これで新境地を切り開こうとしての語呂合わせなのかよく判らないが。
さて、カラヤンは確か4回録音してる?。私が初めて買って貰ったレコードがベルリンフィルとのもの、1964盤だった。ステレオ再生でティンパニーの猛打にビックリしたり、素晴らしい音の広がりと圧倒的なカラヤンの演奏は今もハッキリと思い出されます。この録音が最後の正規盤でしょうか。カラヤン自身、新世界は矢張りウィーンフィルで締め括りたいとの希望を述べていたが思いどおりの結果になりました。しなやかな弦の響きがドボルザークに適しているとの判断だったんだろうと思います。8番は嘗てウィーンフィル/ロンドン盤での名盤もありますが作曲者のボヘミヤへの郷愁の思いが最新録音で再録されたことは大変有難いことです。

 

ベートーヴェン:交響曲第9番
第九は本当に妙な曲である。
第1〜3楽章は第4楽章冒頭で否定されてしまいます。
が、全楽章を真面目に立派に演奏してしまうと、どうしたって第1楽章や第3楽章の方が、第4楽章の平均値より上になってしまうのです。

1つの解決策としては、先行する3つの楽章は味気なくサッサと演奏するやり方があります(1990年代以降の主流)。
アタマイイ方法ですよね。でもこれだったら、第4楽章だけ演奏すれば充分じゃないかと感じてしまうのも事実な訳で…。
(これでも年末に一曲だけクラシック音楽を聴く人たちには不都合なさそうだし。笑)

というか、第4楽章の二重フーガの辺りなんて、第1楽章に勝るとも劣らない凄い深刻な音楽なんですけど…。
結局、どんな演奏でもベートーヴェン先生は何が言いたいのかイマイチ良く解らない。
そもそも第九の前や後に書かれた後期の弦楽四重奏曲群なんかは、『歓喜の歌』とは月とスッポンの音楽なワケだし…。
その辺りの矛盾を考え出すと、私なんかは「『歓喜の歌』だけ残して、他の作品は破棄しとけよ!」とキレたくもなる。

良く解らないので、私は家でCDを聴く時には、第1楽章〜第3楽章までを聴く時と、第4楽章だけを聴く時があります♪

ハッキリ言って、第1〜3楽章までが聴き応えある演奏は第4楽章がバカバカしいことが多く、第4楽章が素晴らしい演奏は先行楽章が強引だったりショボかったりすることが多いです。

このバーンスタインは…珍しく通しで聴ける演奏です。
矛盾は矛盾のまま、あるがままの音響として出力しています。全4楽章揃って全力投球!!
矛盾も個性なんだよ。「みんなちがって、みんないい」んだよ。
第4楽章くんの主張も、ある意味共感出来るから、それでOK!
な〜に『歓喜の歌』導入が独りよがりなのは敏感な人ならミンナ気付いてるんだから、堅いツッコミはナシ!ってことでネ♪
と、言っているようです★

 

ビゼー:歌劇《カルメン》全曲 [DVD]
映像で見られる中では
ミゲネス・ジョンソン−ドミンゴ−マゼール盤に並んで興奮できる作品です。
クライバーの活き活きしたテンポ設定も気持ちがいいし、
ドミンゴもそれに応えるかのような伸びのよい歌いっぷりです。
「花の歌」で拍手が鳴りやまないのも頷けます。
(少々オブラスツォワには気の毒ですが...)
ゼフィレッリの演出も超一流です。
一幕のたばこ工場前広場での昼休みの様子など、
ウィーンの奥行きの広い舞台が十分生かされていて、
一見、ただの人海戦術のような印象を受けますが、
それでいて各人がそれぞれの動きをしているのには感動します。
二幕の酒場も、特に最初の大騒ぎの様子も、
これが目前で繰り広げられていたら、
本当にワクワクしたことだろうと想像します。
それ以外の人たちの歌は少し残念なところもありますが、
アンサンブルを極端に潰す程でもなく、
全体の評価を下げるものでは決してありません。

映像が少し古く、カメラワークの悪さがとても気になりますが、
これも演奏の質の高さにかわりはありません。

blue-ray発売でDVDも安売りするんでしょうが、
この値段でこのオペラが観られるなら、
本当に儲けものだと思います。

 

シンフォニー~ライヴ・イン・ウィーン~ [DVD]
「ディーヴァ」という触れ込みが乱用される中で、彼女こそが「本当」のディーヴァと呼ばれるにふさわしい人だと思います。
「天上の声」というものを信じたくなるような声とそれを体現するヴィジュアルに完全に心酔してしまいます。

サラのライブは回を追うごとに、世界観の完成度が高まっているとおもいます。
来日公演では見られなかったフルオーケストラや数々のデュエットなどが
幻想的でため息の出る映像美で彩られ、至高の作品です。

ただ、贅沢を言うなら、大好きなサラを高音質・大音量で聴くので
その際の配慮に大きなビートシーンで音量を抑えてコントロールされているのが
シーンの盛り上がり時にガクッと骨を折られる感じで
リアルなコンサートのずしんとした響きを感じたい私にはちょっと残念な点でした。




 

ハイエク 知識社会の自由主義 (PHP新書)
面白かったが、ハイエクについてはそんなに深く理解できなかった。
どちらかというと著者の主張の方が強かった。
ハイエクを中心においているが、“経済学”全般に対する著者の意見が主役である。

 

経済発展の理論―企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究〈上〉 (岩波文庫)
これを,読まずして,動体理論は,語れない。ケインズと並ぶ2台巨頭。不況の捕らえ方が、おもしろい。

 

経済発展の理論―企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究〈下〉 (岩波文庫)
Schumpeterは、経済学の古典的存在として取り上げられることが多いが、
実際には経営学の企業家精神の研究をするとき、必ずと言って出てくる。
そしてこの本のイノベーションの定義が例外なくといっていいほど使われる。
経済学だけではなく経営学としても読む価値がある。

 


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