あやつられた龍馬―明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン |
明治維新と言えば、『幕府』対『薩長』。そして薩長同盟を実現した幕末のヒーローである坂本龍馬のイメージが強いのではないだろうか? 日本人が成し得た明治維新が実は見えない力によって動かされていた!?こんな話を聞いて心がけ躍らない人は居ないはずです。 幕末を駆け巡った志士達を影から、その思想で手助けをし、更には今日の日本に根ざした企業の運営に関わった英国人が居た。その名はトーマス・グラバー。 幕末の日本で何が起こったのか、ぜひぜひチェックして下さい!! |
幕末 維新の暗号 |
とあるセミナーで三菱UFJリサーチ&コンサルティングの中谷巌氏が勧められていたので購入。幕末に撮影されたフルベッキ写真に写っているとされる龍馬、西郷隆盛、高杉晋作などの維新の英雄達は本物か?を軸に小説仕立てで明治維新の裏側に迫っている。日本版トレジャーハンターともいえる内容で、日本史を覆すさまざまな驚くべき推理が進められている。一気に読める面白さはあるが、いつ、何のためにフルベッキ写真が撮られたのか?という根本的な疑問に対して推理されたいないのが消化不良。しかし幕末史ファンにはたまらない一冊であることは確かです。 |
舞い降りた天皇(上) |
この作品は、専門家でない多少の歴史好きにはたまらないと思います。竜馬の操り人形説からフルベッキ写真の謎まで読みきった私としては、この著者の推理や観察眼、そして何よりも探究心がすばらしいと思います。専門家からすれば、「まさか」と言いたげな部分も多々あるのでしょうが、歴史にロマンやドラマを感じたい人には、非常にエキサイティングであります。さて、本書では、天皇の起源、邪馬台国の起源など、そもそも日本人とはどこから来て、どの様に交わっていったのか、われわれの祖先を辿ります。日本書紀、古事記、魏志倭人伝の記述がたびたび出てきて、足りない部分を著者が推察し、謎を解いていきます。正直、前作に比べると、内容が複雑で(証拠が足らないのでしょうがないですが)、全部を読み解くのに、時間もかかりますし、うーんと言う疑問符も出てきます。しかし、読み応えはあります。私的には、もう少し君が代に触れてくれたら良かったですね。 |