宮本武蔵 完全版 DVD-BOX 第一集 |
この役所広司の圧倒的な演技的破壊力はもはや不動の武蔵役者と言っても過言ではないでしょう。闘いに赴く時の狂気の目、お通を見る純粋無垢な眼差し、巌流島決闘における冷静沈着な剣聖の双眼、そして迫力満点の殺陣技術、どれを取ってもピカイチだ。これまであらゆる俳優が武蔵を演じたが誰も役所武蔵には遠く及ばない。共演陣も最高のメンバーだ。特に奥田英二の又やんはこれまた凄まじい!武蔵と並ぶ主役級の存在感で武蔵と対極を行く青春ドラマを見せてくれた。この作品は宮本武蔵映像史上最高の大傑作だ。是非役所武蔵で[それからの武蔵]をやって欲しかったな… |
宮本武蔵 完全版 DVD-BOX 第二集 |
待ち焦がれた第二集の発売です。この二ヶ月余りがどれほど長かったことでしょうか。 長きに渡って広く世間に読み継がれ、既に一定の評価が確立し、今なお根強い読者を有する文芸作品を映像化する場合、決して忘れてはならないことは、何よりも「原作と原作者に対する敬意」ではないかと思います。原作者の手で完成された活字の世界が、他者の手によって映像化されることで、一味違う魅力が新たに加わったり、一層の価値が再発見されたり、更なる感動を呼ぶ作品に生まれ変わったりする反面、演出一つ、脚本一つ、配役一つで、折角の素晴らしい作品世界が無惨に壊され、多くの受け手(観客・視聴者)の不満を招き、原作そのものの評価にさえ微妙な影響を及ぼしかねない場合もあります。この作品は、そうした意味に於いても正に第一級のドラマ化と讃えられるべき名作でしょう。 「吉川武蔵」は、過去にも多くの監督によって映像化されています。個々の作品が持つ色合いの違いは、監督や脚本家の個性・感性、演技陣の魅力・実力に加え、時代時代によって相応に生じる価値観の推移や解釈の変化などからも生まれて来ます。けれど、その時代の意識や流行に媚び過ぎて、原作の主題や魅力や雰囲気を奇妙にねじ曲げたり、原作者の意図までもが損なわれるような結果を招いてしまっては、原作と原作者に対して余りにも失礼です。そうして困ったことに、映像化された作品だけを見て、その評価を短絡的に原作の評価にもしてしまう人たちが、いつの時代にも確かに存在します。「吉川英治の『宮本武蔵』が好きです」と話して、そんな人たちから「あなた、あの程度の作品に感動してたの?」と言われる度に、この役所さんの『宮本武蔵』を一目見て貰うことさえ出来たら……と、どれほど切望したか知れません。今回のDVD発売により、それも可能になりました。余りに遅すぎましたが、ともかく全話が完全に出揃いました。感無量です。 |
人形歴史スペクタクル 平家物語 完全版 DVD SPECIAL BOX |
吉川英治氏の原作は、出生の問題に悩む若き平清盛の青春期(平安
時代末期)から、医師阿部麻鳥夫妻が吉野で桜を眺めながら息子へ の思いを語る時期(鎌倉時代初期)までを描いた超大作です。この 人形劇は、吉川氏の壮大かつ繊細な物語の大部分を丹念に映像化し た労作でもあります。 第二部で熱病に苦しむ清盛(声・風間杜夫)が妻徳子(声・紺野美 沙子)に、「お前は、わしの観音菩薩だ」と感謝をこめて語るシー ンは涙なしに見られない名場面です。源氏に圧倒され、都落ちし た平家一門の人々が、清盛入道を追悼する管絃講の場面は、切な さがこみあげてきます。 川本喜八郎氏の人形美術の至芸と声優諸氏の名演が鮮やかに輝 く傑作人形劇です。 |
バガボンド 30 (モーニングKC) |
以前より井上さんの漫画はすべて購入していますが、
バガボンドはその中でも特に好きなマンガです。 今回も期待を裏切らない展開で 10分ほどで読み切ってしまいました。 次回は半年後でしょうが、楽しみに期待しています! |
三国志〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫) |
三国志 一度読んでみたいと思っていましたが映画 レッドクリフのコマーシャルを見て決断し購入し一気に読み終えました。歴史の時間に習った知識も薄れていたのですが
劉備?確か教科書にでてたな曹操も聞いたことあるな 張飛?知らないな といった知識で読み始めたので本当にワクワク興奮しました。唯一知っていたのは諸葛孔明だけでした。諸葛孔明の事をもっと知りたいと思い三国志を読み始めたのでしたが諸葛孔明が出てくるのは全編8巻の後半でした。前半は曹操にあこがれながら読んでいましたが、後半の孔明を知り本当に感動しました。今まで持っていた孔明に対する思いは非常に賢い人間というイメージでしたがこの本を読んで孔明の頭の良さに感銘する以上に彼の人間性の素晴らしさに感動しました。本当に孔明のような人は過去未来世界中探しても中々でてこないでしょう。もちろん三国志が浪花節の要素を踏まえており史実に必ずしも後付けされていない部分も多いことを考えてもです。 八巻の最後、吉川英治さんの孔明に対する評価偉大なる凡人のところにでてくる老人の孔明にたいする言 孔明は普通の人となんにも変るような事はありませんでした でも彼が死んだ今になって考えると あのような人はこれからもう二度と現れないのじゃないかと思うのです という 言葉は本当に孔明の人物像を表しているように思いました。 今の世の中にも孔明のような政治家が出てきてくれるとよいのですが。 |
三国志〈2〉 (吉川英治歴史時代文庫) |
若かりし曹操が力をつけていく様が力強い文体で描かれていく。途中、いなごの大群が出てきたりして、そういう不確定要素が歴史の舞台に登場してくるのが面白い。 |