永井真理子は元気が出る曲が多い。特にこの曲はかなりイイ。TimeやLadySteadyGoもいいがこの曲が一番勢いがある。あと編曲が今聴いてもすばらしく音がやたらキレイで迫力がある。今でもたまに聴きたくなって、たまに元気もらってます。

永井真理子のパブリック・イメージ「元気」が
見事に音として表現されたアルバム。
これ以降、９１年までリリースされたアルバムは、
詩作、曲順からサウンドメイキングまで、
このアルバムがプロトタイプになっているといっても
言い過ぎではないと思う。
加えて、１曲１曲の質の高さ。
このアルバムから多くのシングルがカットされたのも納得がいく。
永井真理子本人が、この「元気」という役割を喜んで演じきっている。
もっとも永井真理子本人はこの役割に
次第に息苦しさを感じはじめたのか、
９３年以降は別のサウンドメイキング、歌い方を志向するようになる。

とにかく、このアルバムは、歌手・作家・ミュージシャン・アレンジャーが
正に密月状態で完成させたアルバムに違いない。
永井真理子は、このアルバムで表現した疾走感、力強さ、説得力で、
当時、渡辺美里にも、森高千里にも、岡村孝子にも
一定の距離を置いていた男の子たちの心を持って行ってしまった。
１９８８年（バブル期）の歌謡曲とはこうあるべきだといったアルバム。

好き嫌いがはっきり分かれる傾向にある林真理子さん。

確かに
「４０代、５０代になって
毎日全身ユニクロでは惨めこの上ない
単なる哀愁の中高年」

とか

「せこい人にはせこい人生が待っている」

などと言われてしまうと
全身ユニクロという日もある哀愁の中年の私は
そこまで言われるとなあ…と思わないこともありません。

でも、身につまされたり
確かに私に当てはまるところがあると思うところがたくさんありました。

特に印象に残った箇所をざっとあげてみます。

・健全な野心を持つための第１歩は「現状認識」
　　自分に満足していないことを自覚することは、とても重要
・屈辱感こそ野心の入り口
・野心は車の前輪、努力は車の後輪。どちらかだけでは車は進まない。
・野心を持つことができる人とは、自分に与えられた時間はこれだけしかない、という考えが常に身に染みついている人
・人生を俯瞰で見るということは、一生の儚さを知ること。
・自分に残されている時間をシビアに、かつ明確に意識すること。
・どのように生きていくのかということを真剣に考えるのは、充実した人生を送るために不可欠。
・お金がないと行動範囲が限られてくる。
・人生を豊かにしてくれるお金は不可欠。
・“野心＋努力”で回り始めると、“運”がついてくる。
・“自分はついている”と思うと、幸運が続く。
・“妄想”は自分を引き上げてくれる力となる。
・妄想力を鍛えるのは読書。
・本を読む楽しみを知っているのと知らないのとでは、ひとりで過ごす時間の充実度が違ってくる。
・ぐっすり眠ってから考える。嫌なことを引きずらない能力は、運も強くする。
・今日は今日の楽しみを見つける。
・かわいい花を見かけたら何かいいことありそうと思える感性は、強運への近道。
・自分はこういう人生を送りたいという目標を決めたら、歯を食いしばってでも頑張ってみる。

筆者の考えを知り、客観的に自分と照らし合わせてみることは大切だと思います。
その上で、いらないと思うところはそぎ落としていき、実践してみようと思うところはやってみる、あるいはそう思うようにしてみる、という積極的な読書スタイルが大切なのではないでしょうか。

その点でも、自分の姿が重なるのを感じた私としては、大いに発奮させられたと言えるでしょう。

当時ＶＨＳで見ました。キャストは渡辺いっけい、内藤剛司、石田ゆり子、岡本健一・・・ＥＴＣになります。
最初見た時は話の意図が中々分かりにくかったのですが、大人になってから見ると、「ああ、こういう事なんだな」というのが分かります。不倫がテーマになりますので、この作品は少しアダルトよりな話になります。その点だけ注意しといてください。
出来ればＤＶＤ化希望です。

４０代の働く主婦です。林真理子さんの本は私のバイブルです。毎回、自分の生き方に刺激をもらってます。