参りました。このプロジェクトにどれだけの執念を持って挑んだかをインタビューにより思い知らされました。しかしこのシステムにいくらつぎ込んだのか知りたいものです。奥さんが理解出来なかったのもその点では?と俗人は深読みしたくなります。まだこのプロジェクトを続けていくとのこと。ユニティ・バンドもやってるしPMGはもうやらないの?
Unity 「Band」 から Unity 「Group」に昇格か?
注文したのを忘れていまして。新譜が、本日到着です。
「KIN」の
タイトルもなんだか日本語「近」に共通する部分があって、親しみがわきます。
いつも何かを探して、よりクオリティーの高いものを探しているPATの姿勢がにじみでたアルバム。
前回の「unity band」のときよりも幾分メローな感じでしょうか。
しかし、Orchestrionも使ってまっせ。
それにしても、新加入のGiulio Carmassiをべたほめのようですね。
詳しくは、、、日本に来たときの「e-onkyo music」さんのインタビューがありましたので、ご参考に。
http://www.e-onkyo.com/news/59/
聞くたびに、今後の方向性もこのアルバムで見えてくるかな?
作品の評価は、色彩・奥行・曲・フレージング・アンサンブル・グルーヴ・またそれらの要素の統合性・音響(音質ではない音響)・表現・コントロール・バランス・ヴォイシング・音。の要素を鑑みて行っている。表現者に対してフェアであった方がいいと思うからだ。
ウェザーリポートが成功した理由に
1、エレクトリック楽器をメカニカル的に多いに追求し豊かなアンサンブルを生み出したこと。
2、ウェインというソロイストを抱えて、当時はパターンが限られていた交響的な音楽のみならず協奏的な音楽でも説得力を発揮でき、さらにその相互を入り組んだ形で展開する曲が書ける作曲家が二人もいたこと。
3、エレクトリック楽器のアンサンブルとリズムアンサンブルを統合しリズムからボトム・トップまで総合的な音楽をなし得たこと。
が挙げられると思う。70年代ハービーも凄いが2と3の点で、過去のメセニーもかなり凄いが2の点でウェザーに劣っていた。
ロバート・グラスパーもなかなかやるが1と2に問題がある。
さて古今、なんでもかんでも「フュージョンwww」とエレクトリック・マシーン勢を己の悪い耳で嘲笑う連中(
ジャズファン)は多く存在するが、そいつらにそういったR&Bの深みを聴きとる聴力は存在しない。
がしかし驚いた。この作品は上記1、2、3、全てにおいてウェザーに匹敵し、現代性という意味では木っ端微塵にしている!
あまりに圧倒的すぎてアホでもわかるとはこのことだ。
メセニーはソロイストとしては別に天才的ではないのだが、ここに至り努力派の積み重ねを発揮!
とてつもない傑作だす!!!!