鈴木志保さんの作品は「船を建てる」からファンなのですが、この作品を読むのを本当に心待ちにしていました。この方の書くマンガはコマの割り方と言葉の使い方が非常に特徴的で、思想・メッセージが根底に染み渡っているため、読み易い内容の割に深く考えさせられたり、感情を大きく揺さぶられます。可愛らしく柔らかな
タッチの中に淋しさと悲しさの影があり、また光があります。本作品、「パレードはどこへ行くの?」も期待通り、あるいは期待以上の作品で、本当に待っていたかいがありました。この人の書いた作品を読んだ事のないという方はぜひ読んでほしい。「パレードはどこへ行くの?」には、忘れかけていたような光が書かれています。
ちっこいくまたんが、成長して恋をして、命を紡いでいく話かな?鈴木氏の話はいきなりの消失が多い気がします。消失する側はそれなりの理由があるけど、残された方はたまらないですよ。『
薔薇のかたちのシ』は消失する方の理由付けは明確だったから分かりやすかったけど、くまたんの失踪は唐突。皆に一言言ってから、行きなさいよって思います。命を紡ぐ為に生きるのは命ある者なら当たり前だし。幸せになるのなら止めないものね。あと!ホーボー×ヘルダーリン(反対でも可)に萌えた。あれは一冊本作れそう。(なんの話だ!?)
小学生の頃、たまにぶーけを買っていたから、読んだことあるような作品もありました。なんかうろ覚えなんですが、懐かしい感じがしました。
15年くらい昔の作品なんですが、背景とかインテリアとかすごくおしゃれです。今読んでも違和感がありません。登場動物はいろいろいますが、私はチェリーが一番好きです。ヘッド
ドレスが可愛い。
鈴木志保さんは、空間の使い方が上手いです。
私はこの作品の絵柄の方が今の作品より好きかな、と思います。
はじまりも天使アシカだの卵になるだの不思議でしたが、最後もかなり不思議な終わり方です。映し出される過去のコーヒーとタバコの映像と青空、座礁している船、と何だかもの悲しくなるような終わりかたなのですが、そこが逆に良かったです。
サントラ出してほしいです。
是非オリジナルの晩春も見ていただきたい。まったく現代においても色褪せていない小津監督の昭和24年作品である。小津監督の映画によって作られたであろう日本映画界の太い流れを市川監督が見事に再現しているように思います。
昭和24年に晩春が出来た事が未だに想像できないでいます。もちろんこの市川監督作品も素晴らしいと思いますが、小津作品を越えているかと聞かれれば、越えていないと言わざるをえないです。