前作の「ROCKS」と今作の「II」を順不同に並べ替えれば、ほとんどが薬師寺LIVEを思わせる選曲だと思うのは私だけではない筈…。
故人である大森さんの替わりを務める補完的音楽要素は今以て皆無に等しく、往年の「甲斐バンド」を知るファンとしては歌唱力優先になってしまった甲斐の声に躍動感と重厚感が喪われてしまったのは寂しいばかりだが、録音状態には目を見張るものがある。少なくとも、11曲目の「この夜にさよなら」が「ロッカ・
バラード」に収録されていた「昨日のように」を想わせるアレンジで、最高の録音で聴けたのは凄く良かったと思う。
今あるバンドやサポートの力を以て往年の味を惹き出すのは無理かもしれないが、もし次回「ROCKS-III」が発表となるならば、録音状態の良い「シネマ・クラブ」・「バランタインの日々」・「メモリー・グラス」・「悪いうわさ」・「二色の灯」・「冷たい愛情」・「黒い夏」・「特効薬」・「ダイナマイトが150屯」・「冷血」・「奴(ギャンブラー)」・「マッスル」・「フェ
アリー(完全犯罪)」・「カーテン」・「ランデブー」…といったものが選曲された、裏ベスト的なアルバムを創ってほしいと思う。
WOWOWでの放送後に昔を思い出し買いました!やはり音響はDVDで良いのですが…放送であった「ダイナマイトは150屯」がカットされてるのはがっかりです。(あの曲乗りが良いのに…)