著者のレスリ・アン・ジョーンズは、ロック・ジャーナリストで、クイーン生誕(1970年以前)からの取材内容をまとめた本です。CD・PV作りのスタジオやツアー、ライブのエピソードが盛りだくさんに書かれており、クイーンの歴史(CDやPVの発売年)がよくわかります。最後の恋人のジムや側近で友人だったピーターの本とは、視点が違っていて、フレディの周囲の仕事や遊び、趣味等の変遷が書かれていて、多彩なフレディの才能や人柄に魅了された人なのだと思います。何故、「孤独な道化」という副題にしたのか?天才は孤独なんだと言いたいようだけど、フレディは生涯を通じて、たくさんの友人や家族に囲まれた人生だったのではないでしょうか。みんな、いかにフレディを好きで影響されていたか、ミラクルが起きるとどこかで思っていて、死後、メンバーがうつ病等になってしまったりしたというのも分かります。
著者がツアーに同行し、打ち上げパーティー、スタジオ等でそこにいて、フレディが何を感じたかまで分かるくらい。フレディは自分が生み出す音楽をどう楽しんでもらうかというコンセプトで仕事(奇天烈な衣装も)が広がり、お金も入り、たくさんの人が関わっていたか。ライブでは社交的で堂々としているのに、舞台を降りると、シャイで家族を大事にするゲイ、女性も愛するバイ。フレディは、晩年、家庭を持って、落ち着きたいと思っていたのではないかと思わせるようなこともあって、それだけに若くして、45歳で亡くなった天才ロックスターには、悔しい思いで一杯です。
上品で礼儀正しかったり、ゲイとして薬や男あさり?した金持ちロックスターのフレディでもありです。各章の冒頭、フレディの話した内容が書かれていて、その名言はリアルで格好いいです。映像でしか知らないロックスターなのに、その才能や命がつきるのが悲しくて泣いてしまいました。
デビュー当時からのファンでしたが、QUEENの音楽性の変化について行けず5thアルバムでファンリタイアー。それ以降のQUEENには全く興味なく、特にFreddieの容姿・ステージパフォーマンスの変化は個人的には許せなく、今まではどこかで目にすれば涙・涙の日々でした。
昨年、あるキッカケから「私の知らない80年代から晩年のFreddieを知りたい」と思い、彼に関する本を読みあさりました。しかし、読めば読むほど落ち込みました。
そんな時、この一冊が出版され。。。
昔、雑誌で読んだインタビューもこれを読むとFreddieの言葉のホンの一部で、彼は常に丁寧に真剣に話してます。彼の人生は音楽そのものです。遊びはストレス発散。全ての彼のチェンジも自分なりに理解でき、ヒゲのマッチョの彼も大好きになりました。
ステージ上のワイルドな面とは反対に、オフステージの彼は人間味あふれた優しい自然体。
メディアに作られ誤解してた部分も全てクリアーされました。
特に、Maryに対する気持ちは嬉しかったです。
翻訳本でなく
英語で彼自身の言葉だったので、私の心に素直に届いたのだと思います。
本当のFreddie Mercuryを知りたいなら一読を!
トリビュートコンサートの映像は、輸入盤のVHSや前のバージョンのDVDも持っています。輸入盤は字幕がないので何を言っているか良く分からなかったのと今は家でVHSを見ることができなくなってしまったので、もう見ることはできません。前のDVDはVHSよりも収録映像が少なかったように思います。
そして今回ですが、VHSにもなかった映像が入っていたように思います。中の冊子を見ると今回のものにも入っていない映像があるようでした。権利上の問題で今後も見ることができないものなのか、また何年かたってから「○○記念!あのとき収められなかった映像も含んだ完全版」なんてDVDが出たりするものかはわかりません。出たら買ってしまうのでしょうが、やれるなら「今!」完全版を出してほしいです。
私は、フレディが亡くなってからのファンですので、リアルタイムで楽しむことができませんでした。なので、ちょっとした映像でもできる限りカットしない状態で味わいたいです。