ギブソン・レスポールを弾くギタリストと言えば…B'zの松本孝弘に次いで有名なのは、今や「放課後ティータイム」の平沢唯だろう。このような事態を、一体誰が予想しただろうか。左利き用のベースギターが全国で売り切れたり、高校の軽音楽部入部者が急増したり、と…「
けいおん!」というアニメ作品は、確実に我が国の音楽シーンを変えた。その理由の一つは、「劇中音楽に対する真剣な取り組み」だ。
原作における「お気に入りのうさちゃん抱いて今夜もオヤスミ☆」等という「ありえないくらいに」激甘な歌詞を、生き生きとしたポップ・ロックに
仕上げる、その作詞・作曲センス。劇中で使われる楽器の制約を徹底して順守したサウンド・メイキング等、作品への愛情から生まれた、プロ作曲家、作詞家の見事な仕事ぶりには、ただただ敬服せざるを得ない。そして何より、「バンド演奏の楽しさ」が全編に横溢している!「
けいおん!」という作品の音楽的な魅力を、完璧に捉えたアルバムであることは間違いない。
分析的に言うならば、音楽的には王道のギターロックであり、特に80年代ロックの匂いが感じられる。それが、普段アニメを観ないアラフォー世代の男性の胸を打ち抜き、作品のヒットの要因の一つになった、のではないだろうか。アルバム
タイトルは「Led Zeppelin 2」へのオマージュだが、本作のギターサウンドは、ジミー・ペイジのギターのコピーに夢中になった「ロック親父」も納得させるだろう。(「ぴゅあぴゅあはーと」の、曲
タイトルとは裏腹な、ギターソロのカッコ良さ!)
このアルバムは2枚組で、Disc2には、ラジカセで録音したという設定の「Cassette Mix」が収録されている。実際のカセット録音よりはずっと高音質ではあるが…この適度なローファイ・サウンドが醸し出す臨場感が凄い。その意味では、USオルタナの諸作品に比肩しうるかも。邦楽では珍しい、スタジオライブレコーディング作品としても、価値あるディスクであると言えるだろう。(設定上の話だけど)
けいおんの中でも、最も好きなこの二曲が入ってるなんて最高。
まだまだわたしのテクニックでは綺麗に弾けないけど、いつか綺麗に弾きたいです。
歌詞も最高!!