中学生の頃、見ていたドラマのサントラです。大好きなドラマで、17才の高校生活にとても憧れました。もちろん、実際の高校生活はドラマとは程遠く・・・。当時、友達にサントラを貸してもらいテープにダビングして、それからも何年も聴いてきました。購入して、ドラマを思い出しました。
現在では、ドラマやアニメの音楽を数多く手がけている、元スペクトラムのキーボード奏者であった奥慶一のファーストソロアルバム。 基本的に奥慶一の卓越したキーボードワークが存分に楽しめるフュージョン作品だが、参加ミュージシャンにスペクトラムの面々も名を連ねているせいか、随所にスペクトラムの香りが漂うのがポイント。 さらにT-Squareの伊東たけし(ブックレットの表記はTsuyoshi Itoとなっているが本名の「毅」を誤読した可能性が高い)や松原正樹等々豪華ゲスト陣の演奏も聞き所。 個人的には数あるスペクトラム関連作品の中で、最も再発を希望するアルバム(二番目は新田一郎・一番(クールが熱い)。 当時25歳の若者が作り上げたとは思えない完成度は、いまなお色褪せない。
このセカンドアルバムとファーストアルバムを比べたとき、インパクトがあるのはファーストアルバムだし、気がついたらファーストアルバムばかり手をのばしている人も結構いるのではないかと思う。 しかし、ファーストリリース時はスペクトラム在籍中ということもあり、どこかでファンに気をつかった側面も垣間見えるのに対して、セカンドはさらに
ジャズ・フュージョン色が濃い作品に仕上がった。 一曲目の「vamp street」はまさにそれを強く印象づける曲で、のっけからユニゾンプレイで聴く者を 圧倒する。 かと思えば、もろAORなヴォーカル曲をちりばめて、ライトメロウな空気を取り込むのも忘れていない。 一言で言えば「緊張感と安らぎがうまく同居したアルバム」となろうか。 特に、ラスト曲はかのガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」を意識したかのような、クラと
ジャズの見事な融合に、改めて奥慶一の凄まじい作・編曲能力を見ることができる。 一聴した限りでは、もしかしたらピンとはこないかもしれない。が、聴き込む度にじわじわとアルバムに引き込まれ、愛聴盤になること間違いなし。