僕はこのレコードを聴いたときに、初めて彼の存在を意識しました。”マイルス・デービス” 等のサイドメンとしてそのプレイは有名でしたが、彼がリーダーのレコードは無かった(生涯この一枚だけ)からです。彼は文字どうりトップのベーシストですが、このレコードでいかんなくその実力を発揮しています。
ジャズシーンでのベーシストが
ボーイング奏法(弦でベースを弾く)ことは非常に少ないのですが、彼はこのレコードで存分にそれを披露し、それがまた素晴らしいものであります。そこで調べてみましたら彼は
ニューヨークの
ジャズシーンに出てくる以前、すでに14歳の若さで地元デトロイトにてクラシックの弦楽楽員をつとめておりました。マイルスのグループ加入後はキラ星のごとく、彼の活躍は続きましたので多数のレコードで彼の演奏を聴くことができます。しかし1968年33歳の若さでこの世を去りました。彼も天才の一人と呼べるのではないでしょうか。このレコードは選曲も良いものばかりで、ギターの”ケニー・バレル”をはじめサイドメンの演奏も素晴らしいものであります。どうぞ
ジャズ最盛期のトップ・ベーシストの好演をお聴きください。
本コーナーのレビューを拝見して購入致しました。
(ネタバレが有ります。)
1.シーバース。
強力な伝染力が有る、ヒル状の生き物による色情過多・凶暴化の症状が爆発的に瀟洒なマンション内で拡がる様子をクローネンバーグが
タイトに演出しています。
舞台となる豪華なマンションと言う設定の建物がやや安普請に観える等、低予算を感じさせる点も有りますが、噂に聴いていた通り、後のクローネンバーグ作品に繰り返し現れるテーマ(人体の変形・破壊、性病感染の隠喩的なおぞましいセックス)が既に頻出していました。
凡百のB,C級ホラーよりは抜群にスリリングで面白い作品です。
クローネンバーグ監督のやや特殊な俳優の好み(
犬顔のニコラス役のアレン・マジコフスキー(後のコルマン)、アンバランスな美貌のバーバラ・スティール等)も既に現れています。
マイケル・ムーアの『華氏911』でも描写されていた、
カナダ人の「家の扉に鍵を掛けない」習慣が裏目に出ているのも皮肉です。
あらゆる性的タブーから解放された人々の様子は、凄惨であると同時にサバト的な奇妙なカタルシスすら感じさせます。
後のクローネンバーグ作と違い、災厄が広い世界へと拡大して行く様子を描いているのも印象に残りました。
比較的無名の俳優陣に混じってマリオ・バーヴァ監督『血ぬられた墓標』で鮮烈な印象を残したカルト女優、バーバラ・スティールが出演しているのもファンには嬉しい限りです。
特典:クローネンバーグ監督・インタビュー(約21分)
1975年当時、ホラー不毛の地であった
カナダで初めての長編モダン・ホラーの企画から撮影時迄の苦労話を語って居ます。
シネピックス、製作のジョン・ダニング&アンドレ・リンク、特殊効果のジョー・ブラスコ、CASTのスティール、スーザン・ペトリ、ジョン・シルヴァー、ひょっとしたら本作の監督をやっていたかもしれないジョナサン・デミ等について触れています。
クローネンバーグの外観からすると最近(2013)よりは大分前のインタビューの様ですが年時の記載は有りませんでした。
特典メニューには有りませんが、インタビューが終了すると予告編が始まります。
他は字幕のON/OFFとチャプター・メニューでした。
映像・音声共に1970年代半ばの低予算映画としては良好でした。
2.ラビッド
エポック・メイキング的なハード・コア映画「グリーンドア」で一躍知名度が上がったマリリン・チェンバースを主役に抜擢。
火傷で損傷した個所に実験段階の化学処理された皮膚を移植された女性が凶暴・多淫化。
彼女に吸血された者も理性を失い凶暴化、他人を襲う様に為り災厄がモントリオールをパニックに陥れる様子を描いています。
セクシーな女優を使用しながら感触は性病を媒介する安易な性行為を戒める教育映画並のセックスに対する恐怖感が漂いますが、アクションとパニック演出は引き締まって居りスリル充分です。
そして、怪物化して吸血を行うローズがその間の記憶が曖昧ながら、それ以外は正気となる狼男的設定は演じるチェンバースの健康的な美しさと相まって、『腸チフスのメ
アリー』風の悲劇も醸し出して居ます。
ジョー・シルヴァー(『シーバース』から連続)ロバート・シルバーマン(『ザ・ブルード』、『スキャナーズ』)と言った常連俳優も出始めています。
IMDBによると上映時のアスペクト比は1.85:1のアメリカン・ビスタ・サイズ映写だった様ですが、本DVDは1.33:1のスタンダードサイズでした。
但し映像・音声は1970年代の低予算映画のDVDとしてはかなり美しい方です。
こちらのディスクの特典は予告編とチャプター・メニュー、そして日本語字幕のON/OFFのみでした。
ホラー映画の潮流としてはジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」、「クレージーズ」からの影響を感じさせ、またその後のホラーSF作品(1979年「エイリアン」)に本作からの影響が窺えるのも良く解りました。
観て良かったです。
タイトなSci-Fi仕立てのホラーがお好きで、あまり科学考証にうるさく無い方にはお薦めです。
最高に楽しいアルバムは何かと聞かれたら真っ先に挙げる一枚。名前を聞いただけで体が揺れて来るような面々が繰出す音楽はまさに
ジャズです。リーダーをはじめ全員すばらしいが特にウィントン・ケリーは絶好調で、ミュージシャンどころか、スタジオにいる人まで巻き込んでしまい、ジャストフレンズの演奏中『ケリー~~~!!』なんて叫んでしまっている。
タイトル通りイケイケ(古い?)の演奏満載です。
学生のころ良くマイルス・コルトレーン ドルフィ ブッカーリトルなんか聞いてて ネットの YOU T○○EでマイルスのSO WHAT見たら堪らなくなって買いました。動くマイルスやコルトレーンってそんなに見てなかったから やっぱ 最高でした。またJAZZの増えてきそうで怖い・・・・・・ やっぱ コルトレーンだ!マイルスだ!