・ルール編です
「基本編」には判定方法や戦闘をはじめとするルール関連の記述があります。
スキル・呪言花札・敵などデータ関係は、「上級編」にまとまっています。
基本編にも、サンプルキャラクターと練習用シナリオ「封札師認定試験」が付属しているので、「本書だけでのプレイも可能」というのは間違いではないものの、現実的に
セッションを行うには、基本編・上級編の両方が必要です。
「とりあえず基本編だけ買って1回遊んでみようか」という方はご注意ください。
・内容について
世界観や用語解説。うまくまとめています。
練習用シナリオ「封札師認定試験」。ダンジョンアタックをしながら判定と戦闘を一通り、最小構成で体験できるのはステキですが、脇役的なクラスを選んだキャラクターの立場に言及がなく微妙に使いづらいのはマイナス。
基本システム。
判定関係も非常に独特ですが、ダメージが一定値を超えればザコは一撃で倒せる爽快な戦闘システムが面白いです。
また、ザコを倒すと「攻勢値」が増えて一時的に味方の攻撃力とAP(いわゆる行動力)が増加し、逆にプレイヤー側が下手を踏むと「攻勢値」が激減したりと、戦況の有利不利がダイナミックに変動します。
ロールプレイ面では、NPC(やPC)との「信頼度」があり、原作の特徴である感情入力システムを駆使してきゃっきゃうふふできるのが売りではないでしょうか。
キャラ作成方法およびレベルアップ関連。
「封札師」「札憑き」などのクラスに、「武道」「看護」「記者」などのスタイルを組み合わせて、キャラクターを表現します。
このほか、ジョブという概念がオマケであって、学生は若さで再判定ができたり、教師など大人は定期収入があったりします。
パラメータは「能力値」と「学科値」に分かれていますが、判定に関わる「学科値」は、体育で格闘攻撃、数学が射撃攻撃なのはまぁ分かるとして、アイテム調達が現代社会。いつの間にか現代社会という科目も大分進化したようです。また、情報収集の判定に関わるのが外国語で、国際化ここに至れりといった隔世の感があります。
このほか、第1話なシナリオやサンプルキャラクターなど。