本書はSNEを代表するTRPG、ソードワールドの新作です。
といっても、世界は今までのフォーセリアから変更され、ルールにも何かと手を加えられているので、「共通するルールを元にした別のゲーム」位に思ったほうがよさそうです。
このゲームは「始まりの剣」と呼ばれる3本の剣によってつくられて世界ラクシアを舞台に、蛮族(≒モンスター)と戦ったり、古代遺跡から財宝や知識を発掘したりする
冒険者をあつかいます。
キャラクターの作成は種族・生まれ(今回は人間以外も)を選び、能力値を決め、技能を習得します。
2.0では種族に人造人間のルーンフォーク、ウサギのタビット、突然変異種族のナイトメア、といったものが追加されています。
(一方、ハーフエルフは無くなり、グラスランナーは続巻に回された模様)
技能もファイター、ソーサラー、プリ−スト、といったおなじみのもののほか、アイテムに関わる魔法を使うマギテック、かつてのシャーマンの後継(?)的なフェ
アリーテイマーなど12種類あります。
また、2.0からの新要素に戦闘特技というものがあります。
これは作成時と一定レベル時に獲得できるもので、特定の武器防具の扱いに長けている、HPが高い、といった能力や、味方をかばう、回避を棄ててダメージを上げる、魔法の対象の数を増やす、といった特殊な行動があります。
これによって旧版以上にPCの能力を個性化します。
(逆に旧版では基本的な能力であった魔法の範囲拡大ナドは特技無しには出来なくなっています)
判定は2d6+対応する技能+対応する能力値
ボーナス、技能が無ければ2d6のみ、というおなじみのもの。
ルールブックにはサンプルキャラとシナリオも付属。
これ1冊で早速はじめられる優しい出来になっております。
サンプルキャラとモンスターの一部にはよくわかるイラストも付属。
旧版の文庫はイラスト力が貧弱だったので、これはうれしい方向かと。
旧版のこういうところを直したい、新版にこういうものを入れたい、といった意欲が製作者達には強くあるような気がします。
ルールの続巻やシナリオ集などの発売も決定しておりますので、サポートの充実共々期待したいところであります。