デビュー作を知らなかったので読んでみました。 劇を進めていくうちに、配役どおりに人が殺されていくのですが 劇の稽古という舞台装置のせいか、感情の変化がうまく読み取れずかなり淡々と話が進んでいく印象を受けました。 クローズドサークルで、しかもかなり早期に殺される人もいるためキャラの背景が怒涛のように駆け巡って 感情移入がしにくいせいもあるかと思います。 犯人も意外というほどでもなく、かつ納得いく落ちでもなく。 もう一度読んだら、印象がまた変わるのかもしれません。
オールド・ファンに酷評されている「サマー・ピープル」。 このアルバムが発売された頃のオレは高校2年生。 何の違和感もなく「ええ曲やな~」と思っていた。 「6.愛の絆を」「12.あの娘といい気分」はアルバム『シャングリ・ラ』収録曲で、このアルバムでは少々軽い目に、詰まり過ぎた音を抜いてアレンジされている。 だから、このアルバムでの「愛の絆を」が好きだ。 『シャングリ・ラ』での「あの娘といい気分」は、ホーン・セクションが聞き苦しかった。ちなみに『シャングリ・ラ』のプロデューサーは、「グリーン・オニオン」でお馴染みの、ブッカー・T・ジョーンズ。 「2.流星」「4.元気です」「5.春を待つ手紙」「7.外は白い雪の夜」などはもう説明不要の名曲だ。しかし…。 このアルバムでの「3.明日に向って走れ」のアレンジは、軽過ぎて個人的に好きになれない。 「8.チークを踊ろう」は強力に音が悪い。 “ヴォーカルだけ入れなおし・または丸々やり直し”といった特長を持つこのベスト・アルバムにおいて、この「8.チークを踊ろう」だけは一切の手を加えられていない。 「この歌い方は、これしかないから、このままいっちゃおう。録り直すと別の曲になる」との拓郎の意見で、こうなったそうな。 “拓郎・ザ・ミクスチャー”といったところか。
ある程度洗練された小説集だったら、最高です。未熟なものが結構あったと思う。値段的にはこんなものか!!
太田裕美の「木綿のハンカチーフ」と並ぶ往復書簡の詩が印象的な名曲。 BANDの真似事をしていた頃に初めて聴いたが、以来愛聴曲のひとつ。 カップリングの「外は白い雪の夜」のLiveヴァージョンも秀逸でAB面共に それこそ擦り切れる程聴いたものだった。 今の若い人には判っては貰えないかも知れないが、 この歌たちに込められた時代的な気分や思いは当時の若者達の 何物にも代え難い誠実さの結晶だったような気がする。 小生よりももう少し上の世代の方々なら涙なくして聴けないかも。
|