このアルバムは、1967年、飛行機事故にて亡くなったオーティスの追悼盤でもあり、代表作ともいえるだろう。
既発のシングルや、亡くなる直前にレコーディングされたものを集めて、ひとつの作品として
仕上げたアルバムではあるが、そこに妥協や手抜きなどは、もちろん一切存在しない。
欲を言えば、価格もリーズナブルなので、オーティス・ブルーと合わせて聴いて頂けると彼の天才的な音楽性を、より理解出来ると思われます。
タイトル曲でもあり、オーティスの代表曲ともいえる、ドック・オブ・ザ・ベイを収録。
完全生産限定盤
2013年 デジタル・リマスタリング
解説・歌詞付
オリジナル 1968年作品
このCDは入院していた、あるおばあちゃんにプレゼントしたものです。
この方はボストンに住んでいらして、その当時このdog of the bayが流行っていてレコードで何回も聴いていたと言う話を伺っていた。
ボストンでご主人を亡くしたおばあちゃんは日本に帰って来ざるを得なくなって帰国をしたんだけれど、一人娘さんの家にお世話になった。
ところが娘さんの旦那さん(義理の息子)とどうしてもソリが会わない。
義理の息子さんは演歌しか聴かないらしく、おばあちゃんがソウルとかロックとか聴いているとアメリカかぶれした嫌なババアだと言って暴力こそ振るわなかったけれど口汚く罵ったらしい。
いつも寂しそうに公園で
犬の散歩をさせていた時に知り合ってお茶飲みに行ったり、私も在米経験があるもんだから色んな話を公園のベンチでした。
今年に入って急に体調を崩して入院したんだけれど、娘も義理の息子も孫も見舞いになんか来ない。
何回か見舞いに行っている時「ああボストンに住んでいる時は幸せだったなあ」って言うのを聞いて、テレビ嫌いのおばあちゃんにCD付きラジオと「ドッグオブザベイ」の入っているオーティス・レディングのCDを差し入れした。
おばあちゃん毎日何回も何回も聴いていたって
介護士の方が話してくれた。
5月5日、こどもの日、午前11時32分にひっそりと旅立ったおばあちゃん。
ごめんね、最後にいてあげられなくて。
私とは血の'がりも何もなかったけれど母親の様な感じ、否、友達かな?
そんな関係だった、ありがとう、A江おばあちゃん、天国でもソウル聴いてね。合掌。