ジョルジョ・モランディのことを、
美術の門外漢である私はずっと知らなかった。2000年3月に刊行開始された須賀敦子全集(河出書房新社刊)、その外函に、ルイジ・ギッリが撮影したモランディのアトリエ写真が使われ、はじめて名前を知った。
生涯描いた絵の、ほとんどのモチーフが花瓶や壺であった。第4章アトリエ モランディでは、この世のものとも思えない、静謐、明澄な空間が映し出されている。
岡田温司氏の巻頭解説が詳しい。ジョルジョ・モランディの生涯と作品を紹介した、唯一の書であるまいか。この画家に興味を持った人は、必読である。
知り合いに勧められて見ました!
驚き!そして、深い!
イタリア、精神病院が廃止されてしまったとは・・・知らなかったです・・・
今、うつ病とか、精神病が増えていると思います。
やはり、世の中が微妙に複雑で、様々なことが多すぎるので、
繊細で気が強くない人は、ダメージを受けてしまうのでは、と思います。
だけど、彼らの魂が、苦しんだり頑張っているのがわかります。
外見も、本当に、とりあえず精神病になっていない人から比べると、
かなり強烈な個性でありますけれども・・・なんか、おかしいというよりも、そういう個性である、
と、映画の最後の方には、思えてきました。
深い、悲しみやつらいことに我慢を強いられてきた、年季の入った姿が、その人の外見なのである、と。
私たちは通常、うつくしくなりたいために、いろいろ考えますが、魂の真の姿、ということを考えたら、
外見のみのとりあえずの美しさなんて、ずいぶんうわべだけの話であるなー、と感じます。そりゃ、美しい人は見ていて気持ち良いですが。
それにしても、一般の、とりあえず元気な人たちは、この映画に出てきた、パーティの男たちのように、
下品だったり、無遠慮だったりします。
もう、繊細な人たちは、生きていけなくなるほど、世の中汚かったり刺激が強すぎたり、コトバや態度に、人を尊重する礼儀がなくなってしまって・・・
もうすこし、考えないと、安心して幸せに暮らせない世の中、への道を、まっしぐら、なのではないでしょうか。
人の命、真心、努力、思いやり、を、本当に大切にしあう、世の中にならないと、…生きにくい世界=地獄になってしまいます。
~1969年のハンブルクの新しいシーズンは8月15日に始った。初日は『トリスタン』で、レーオポルト・ルートヴィヒが類稀な優れた指揮者であることは、数少ないレコードで知っていたが、ニールソンのイゾルデ以上に感動したのはオーケストラの美しさだった。たしかその二日後に『マイスタージンガー』があって、トッツィ、ヴィートマン以下何人かの歌手がこのDVDと一~~致している。しかし優れた歌手とみごとなオーケストラを足し合わせても、感動を与える上演になるものではない。とかく退屈な場面になりがちな第一幕の親方達の場面を、一人一人に血を通わせて、暖かみのある魅力的な場面に仕立てたのは、指揮者の功績である。最近はやりの、一人よがりの矛盾だらけの演出と異なり、自分をひけらかさない演出家の功績も!大きい~~。この上演に再び巡り会えたことは、望外の喜びである。特別の理由からお願いしたいのは、ドレースデンにおけるビシュコフ指揮テーオ・アーダム演出の『パルジファル』もぜひ発売していただきたいということである。音楽的にも劇的にも、この『マイスタージンガー』と同様に珍しい理想的上演である。~
いくら観てもよく分からない映画ではあるが、何となく恋愛というのはそういうものかという感想も持った。昨今はメリット・デメリットをうるさく言うことも多い男女関係だと思うが、そういう中でもなんとも言えない不思議な展開というのが恋愛というものにはあるのだと何となく思う。30年近く前に名画座で観たが、こういう不思議な作品を現代の日本を舞台にして誰か撮ってもらいたいものだ。現代の
パリを舞台にしたくだらない映画よりもずっと世界でヒットすると思うが。