最終スタジオ・アルバム。

むろん舶来モノの70年代ロック全般への愛も相変わらずに溢れているが、
ブックレットのデザインからしてもそういう感じなのだけれど
日本の70年代ロックへのオマージュがいつも以上に捧げられたアルバムだ。
楽曲のみならず、言葉の使い方や、ちょっとした言葉のフレーズにも70年代臭が半端ない。
竹田和夫率いるクリエイションがフェリックス・パッパラルディと組んだ時に作ったアルバムから
まるごと拝借した曲なんかもあるが、こんなものよっぽどのオッサンしか気づかないって！
元ネタとすかんちのファンが重なっているとは思えないのだが、
もしかしたら作曲者であるローリー寺西という人は
忘れ去られていた日本の70年代ロックを後世に俺が伝えてやるんだ、といったような、
崇高な使命感をこの最終作に籠めていたのかもしれない。
当時のファンがそれを理解してくれたかはともかくとして、
日本の昔のロックを遡って聴いているような自分には、そんな心意気が伝わってくる。
バンドブームの終焉と共に尻すぼみで消えてゆこうとする我が身と、
70年代の先達の姿を重ね合わせていたところもあったのだろうか。

ちなみに、本作は彼らのアルバムの中では最も音質に気が配られており、
今現在でも違和感なく楽しめる盤であることも付け加えておきたい。

すかんち独特のオマージュ手法をオリジナリティだと感じられれば、傑出したアルバムだと思う。

ネタ晴らしをしてしまうと、本書の最大のポイントは16世紀後半のスペインによる隣国ポルトガルの併合とディアスポラ（離散民）となったポルトガル人の存在だ。石見銀山が世界の銀の流通の六割を担ったことがあるとか、Iwamiが日本の銀の代名詞であったなどはよく知られているが、大久保長安（これももう一つのネタ）によって導入された最新鋭の銀の精錬法がこうしたポルトガル人との共同作業であったという仮説は大変に面白い。

リー・ヴァン・クリーフの渋さがとにかく良いとしか言えません。
哀愁のこもったBGM、ストーリー展開の良さ、本当に、こんな話が日本の各界
でも有りそうで怖いというリアルさがたまりませんでした。
ただ、日本語の吹替えがあればより良かった。
それが少し残念でした。

以前から風景のパズルを検索して気になっていた商品の一つですが今回ついに購入を決めました。
雪の中の温泉宿のほのかな灯かり具合が大変気にいっています。

出雲大社に行くので購入しましたが、とても参考になりました＾ロ＾