現在も原作の漫画が103巻という大台にのり好評連載中ですが、
私が、静かなるドンを好きになったキッカケが
香川照之さんのドンです。
当時、1と2がTVで放映していてビデオで録画して何度も見ました。
ヌードもあるのに昼に放送してたのは90年代だからですねw
大人になった今、観てもかなり面白いですね。
香川照之さんの演技が素晴らしいです。
DVDBOXがあったなんてラッキーです。
当時は、ビデオ時代で初期しか観れなかったので、全部これから観ます。
旦那は邦画は嫌いなのですが、静かなるドンは面白いと、自ら観てました。
配役もピッタリで面白いですよ。
オススメです。
1988年の連載開始から、去年の年末まで、異例の長期連載を遂げた「静かなるドン」
単行本ももうすぐ完結ですね。
24年も前に想像した設定やキャラクターたちを、現役のまま描き上げた継続のチカラもさることながら、その人気が衰えないまま連載終了まで走りきれた持久力にこそ感嘆します。
新田たつお先生は、優れたストーリーテラーとしてだけでなく、効率的な生産性向上の実践者として評価されるべきでしょう。
先生は「一週間のうちの4日で作品を
仕上げる」ということを一貫して20数年続けてきて、一度も原稿を落とす(間に合わなくなる)ことがなかったといいます。
また、ネーム入れ(コンテ)を書かないで原稿を
仕上げるという方法をとっていたことも、おおきく作業が短縮できたことに功を奏していたともおもうのです。
人気のある長期連載のマンガでも、正直飽きてしまって名前だけが一人歩きし、おもしろいとおもえないものが多いなか、ほんとうに「おもしろい」ままに走りきってしまうという快挙は、称賛にあたいすることでしょう。
そもそも新田たつお先生のお名前自体、友人の名前をそのまま使っていまに至るもので、その立ち位置からはじまり先生の存在の諸般がウィットに富んでいるのです。
先生の作品に最初に触れたのは、SF作品のパロディー大作「怪人アッカーマン」というお話しでした。
その憚らない下品さとユーモアで楽しませていただいたものですが、そこからはじまり今日までほとんどの新田たつお先生作品を拝見させていただいております。
「静かなるドン」の連載の最中にも、そのストーリーテラーの才能を存分に発揮された名作として、特に「サラ忍マン」と「チェン爺」の2作を挙げることができるとおもいます。
ただのふざけた時事的なノリだけのお話しなら、残念ですがそれは長い評価には耐えられないことでしょうけど、上の2作は一見軽いノリに見せておきながらなかなか骨太なテーマを折り込んだ傑作なのです。
このお正月、単行本100冊近くを1巻からイッキに読み直してみたのですが、飽きさせることなく螺旋の階段をどんどんあがるかのように楽しさが増していくおもしろさを感じさせていただきました。
マンガを評価する軸はいろいろあるかとはおもうのですが、まずは「おもしろい」ということが、わたしのなかでは大きいのです。
その意味では、やっぱり「静かなるドン」、大傑作だとおもいました。