私が
パタリロを知ったのは小学3年生の時でした。女の子たちが原作マンガを学校にもってきて読んでいたのです。それで見せてもらっての感想、「女の子ってすげー。」でも本当に面白かった。数年後、中学生になった時、アニメ化の話を聞きその感想「本当に放映できるのか。それもゴールデンで。」
この時は心底、心配しました。でも無事、放映され安心したことを今でもありありと覚えています。
アニメ版
パタリロ・・久しぶりでした。私は
パタリロ世代なのでアニメも毎週欠かさず見ていました。とにかくあの
パタリロという斬新なキャラクターが忘れられません。作画も手書きのいい味が出ていて現代アニメと比べて新鮮でした。この「スターダスト計画」原作ではだいぶ長い話でしたがこの映画の時間を見てびっくり48分であの話をどう表現するのか・・と心配でしたが・・面白い。ストーリーの展開も無理はなく笑えたし楽しめました。バンコランとジュニアの回想シーンは美しく当時のアニメを思い出します。昔の映画なんですけどね・・今時分のアニメより起承転結がしっかりしていて良かったです。バンコランのクックロビン音頭も新鮮でした。原作でも映像化して欲しい話がたくさんあります(ありすぎます)今度は30th記念で制作して欲しいですね。あと原作者魔夜 峰央先生の歌声も聞けますので
パタリロ世代の人もそうでない人も見て欲しいです。
前巻90巻ラストの小さいおじさんの後編、妙に間延びした横顔のバンコランがどう動くの?・・・だけが楽しみで買ったが、掲載誌の関係なのか、飛ばされ。次巻に収録?こういう話が飛ぶのはあまり良くないと思うなあ。編集も気を使った方が良い。話自体は、同傾向ではあるが、まあまあ。しかし、80巻代半ばまでは、まだなかなか人情的にも知性的にも色気的にも深みのある話が結構あった。推理もなかなか考えさせるものも。しかし、いまや、気の抜けた感が独特の癒しがあるパタリロとタマネギのかけあい、一回きりの登場人物、あっさりして省エネの作画と、何度も何度も読み返すたびに発見があった、50〜60巻くらいまでの充実度とは比較にならない。
例えば、一つ提案なのだが、適当な名前のタマネギを登場させ、それがトラブルの原因というのは良くあったが、かつてはほとんどのタマネギの素顔や、もっと深いキャラ描き分けが見事だった。ハンコで押したような小太りのタマネギばかりでなく、各自個性的な美青年ぞろいだったタマネギの素顔をもっと丁寧に描くだけでも、話に深みがでるのでは。