このCDを最初に聞いた時に思い浮かべたのはジョンヘイダックという
建築家の天使についての詩だったり、自殺者の家と自殺者の母の家という作品でした。
ジャケットの娘さんはグロピウスというバウハウスの校長を務めたこともある有名な近代
建築家の娘だそうです。
イザベルファウストの演奏はとても現代建築的であり、ベルグのこの曲はここで聞けるような演奏でなければならないという確信に満ちたものを感じます。
ベートーベンのも一度解体して再構築された響きです。
ベルグと
ベートーベンの2つで一つの音楽体験となります。そのどちらも作品の完成度は驚くほど高く、1枚を通して聞いたときの感覚は良い文学作品からくるものと似ています。
録音も素晴らしく、☆5つです。