ロボットアニメに金字塔を打ち立てたTVシリーズとは、また違った
アプローチでメディアミックス的に語られた「FINAL」。
その最終巻がついに姿を現した。
「
勇者王ガオガイガー」という作品が持つ独自のカタルシスが
圧倒的迫力を持って我々の魂に飛び込んでくる。
その大きな「うねり」のような力強さ、勇気という概念を全身に
叩き込んでくれる事をこの作品のひとつの「目的」として
捉えたならば文句無しに身も心も昇華出来る作品である。
制作
スタッフが長年に渡ってこの作品に携わって来た「想い」が
結集された重厚な物語であろう。
ファンならずとも、現代の「ロボットアニメ」の「頂点」を
この最終巻を通して感じて欲しい、と願わずにはいられない。
本来の価格よりだいぶ下がっているので購入みかけより合金部分が重いのでずっしり感は超合金以上です。定価ですとムムと思いますがこの値段なら納得で遊べます。うちでは子供がマジンガーZ(スーパーロボット超合金)の敵の機械獣扱いであそんでおります。
前1巻が獅子王凱の視点で転生~勇者王敗北まで進んだのに対し、こちらは天海護の視点で、オリジナルストーリーである
木星帰還後の日常、護が旅立ちを決意する経緯、ソール11遊星主との遭遇、護の戦いと始まり、途中で1巻の後半のストーリーにジャンクションし、そのままアニメにおける後半のストーリーが進行します。
アニメをベースに映像では語りきれなかった登場人物の心情や脇の細かい描写・裏設定が入れられ、原作で不透明だった部分(護の旅立ちの真の理由、「150億年の時をかけて~」の言葉の意味等)等にフォローが入っています。
OVAを補完する内容なので、ガオガイガーが好きな方はどうぞ。
(なお、私はOVAを全巻集めておらず、テレビシリーズ「GGG」でFINALを最後まで見たので、もしかしたら原作で明らかになっていない、と書いた部分に付属のブックレット等で解説された部分があるかもしれませんが、ご容赦ください)