もう10巻にもなるのに、巻を重ねるごとにダレるどころかますますお話に引き込まれていきます。
本当にすごい漫画家さんです。
今巻でも主筋から脇役まで様々な人の人生が綴られています。
嫉妬心から過ちを犯す菊之丞、そして卑劣な暴行を受ける源内。
全ての元凶である赤面疱瘡の
予防接種の開発に全力を尽くす青沼。
愛した女性の最期を聞いて腹をくくり、自ら実験台に身を差し出す伊兵衛。
年と共に体調が徐々に悪くなる中、後継ぎをも失う家治。
そして反対勢力の策謀にはまって次々と不幸に見舞われる田沼家と陰謀ざわめく一橋家……。
中でも、青沼と源内が今巻の主役といってもいいくらいの活躍を見せます。
赤面疱瘡の
予防接種は、この男女逆転大奥が元の(男将軍の)制度へと自然に帰るための、
重要なキーポイントでした。
それに文字通り命をかける青沼と源内。
二人の末路は悲惨ですが、多分二人ともあまりもやもやせず、「自分にできることはやった」という心もちだったのではないかと思います。
むしろ残された黒木が哀れでした。
最後、目の見えない源内に青沼や人痘のことを問われ、
彼は優しい嘘をついて源内を安心させてあげますが、その胸中は引き裂かれんばかりで……。
理不尽な世の中で、精一杯生きる人々を見送る黒木の慟哭が胸に突き刺さりました。
フジテレビのドラマ・大奥が好きで、購入しました。パッケージが少しくたびれていた気がします。まあ、その辺についてはあまり気にしていませんが、ゲームの内容はやや複雑、、、。絵島・生島事件を中心にしたキャラクターカードと何種類ものカードを使用して遊ぶゲームです。ちなみに、4人まで遊べます。あんまり、ドラマと関係がない気がするし、このゲームにはあまりドラマのような大奥感を期待しない方がいいかもしれません。おすすめできないです。