1992年作品。映画史上で初めてNSA(国家安全保障局)の存在を取り上げた画期的作品。コンピュータ・プログラムやセキュリティに詳しい人間が観ればこの作品がいかにその分野に精通している人物が作ったか、を肌で感じるだろう。
もうひとつ、NSAとFBIそしてCIAの関係も実によく描けている。また、複雑化する
暗号をチップ化しようという考え方も、当時のNSAの考え方を暗に皮肉っている。観れば観るほど先進的だ。この映画とエシュロンを取り上げた『エネミー・オブ・アメリカ』は先進性という点では双璧だと思える。
ロバート・レッドフォード以外も皆好演している。後に『ブルース・ブラザース』でブレイクするダン・エイク
ロイドとかも出ていてなかなかそういう点でも興味深い。傑作。