「二条城≒二の丸御殿」の発想が定着しがちで
二の丸御殿・二の丸庭園の芸術性ばかりに
関心が寄せられる実情を もどかしく感じる著者が、
二条城の城としての要素(城郭・軍事的施設)を解説している。
【この本の利点】
(1)現地リーフレットより詳しい城内案内図を載せている。
(2)その城内案内図は、要所毎に番号を付してあるので
必要に応じ、索引代わりに 見学ポイント毎の解説を見ることができる。
(3)各見学ポイントにつき、必ず写真を引用し、簡潔な解説を付している。
(解説は、大雑把過ぎず、クド過ぎないので、すんなり理解できる。)
(4)現地のリーフレットや誘導順路が省いてしまっている重要ポイント
(例:桃山門、南中仕切門、米蔵・・・等)を隈なく拾って、紹介している。
(5)
コンパクトサイズなので、実際に二条城を訪れる際に持参して、
必要に応じて、こまめに中を覗くことができる。
(精度の高いガイドブックの役割を果たせる。)
【この本をお薦めしたい人】
(1)今後、二条城を訪れる予定がある人。
(2)時間をとって、じっくり見学したいと思っている人
(3)コスト・距離などの事情で 何度も
京都を訪れるのが難しい人
(貴重な見学機会で重要ポイントを見落として帰ったら勿体無いので)
(4)城廻りが好きで、特に城郭への関心が高い人。
(現地のリーフレットは二の丸御殿について記載ばかりで、内容不足なので)