約1年半ぶりとなったサザーランドの2ndアルバムです。全体的に失恋の曲が多いですが、前回のアルバムと比べると曲の完成度が一段と高くなってきていてメロディの方も相当練られてます。また、1stには無かった感じの曲(
ジャズ的な要素が入ってる「波風」、初のストリングス使用の「letter」「さよならだけでは」、しっとりとした感じが印象的な「スピカ」など)も有って面白いです。
ただ、1stと比べると「勢い」「がむしゃらさ」が無く、全体的におとなしい感じなので、次のアルバムでは「君となら」「gate」のような勢いと疾走感のある曲が聞きたいところです。
とはいえ、非常に良いアルバムなので興味を持たれた方はぜひチェックしてみてください!
久々にあとを引く映画に出逢いました。
主人公は、恵まれない環境で生まれ育ったことから、人にも物にも警戒心が強く潔癖で、63歳独身童貞の二次元女性(名画の女性肖像画)しか愛せない男。
唯一長年の付き合いがある
オークションの同志、心開いて相談を持ちかける修理屋の青年、家財の鑑定を依頼してきた若い女、そんな彼らとの交流が描かれていきます。
見方によって、愛や友情を知っていくようにも見えるし、何かの罠にはまっていくようにも見える。
謎解き自体は、演技や台詞でわかりやすく演出してくれてるので(日本の2時間ドラマほどではないが)、ラスト近くの落ちも「やっぱりね」という感じでした。
でも「そういう手段で落とすか〜」というところでは、すごい衝撃!
予想外なのはむしろその後の展開で、時系列や現実か妄想かということが示されないままいくつかのエピソードが前後して進行し、曖昧なまま終わってしまいます。
この部分の解釈により、観終わったときの余韻が大きく変わってくるんじゃないかな。
現状、後味悪く余韻を残してるので、ディスクで見直して、それを変えたいな。。。