賜紀ワールドでは、妥協を許さない、力強さとその技量に大変感動しています。同世代くらいの男性Violinistまた、女性奏者との比較をしても彼女は、一歩リードしているかなとの印象です。TVのロケでの彼女の”シャコンヌ”には、その彼女らしさが出ていたと感じており、近いうちに彼女の”シャコンヌ”が発売されることを願っている次第。
チャイコフスキー・コンクールの内側からみた歴史というんですが、審査側のごたごたが語られるとともに過去の歴代のピアノ・ヴァイオリンの三位までの入賞者が必ず、
チェロ・声楽は優勝者の映像が映っています。超絶技巧の演奏技術に加えて「精神力の闘い」となっていて、勝負が時の運に左右される事実が記録されています。正直、演奏レベルが高すぎてこれを見たら日本の子供達がコンクールに出たくないという気持ちになるようで心配。入賞してもプロとして活動できる保証もない事実。最後にナレーターは「コンクールは必要悪」と言うが、私達が演奏家を受賞歴で判断する以上、これは仕方なく続いていくのだと思う。認めてもらうために・・・。一方、過去の入賞者の高水準の技術を聴くことは、練習の励みにもなると思います。たゆまぬ努力と修練の美しい結晶がここにありますから・・・。現実を知ることが、夢への近道かも知れません