デカールの事は一先ず置いておいて、今回のチェルミナートル今までのシリーズよりかなり進化していました。
一つ目は股関節に上下のスライド機構がつき、戦術機特有のサイドアーマーが干渉して開脚しずらかった点が解消されています。それに加え足首が今までの戦術機よりデザインを崩さない形で造られている上に可動範囲が凄まじく、HG00ガンダムやAGE1のように動きます。
2つ目は跳躍ユニット基部の形状が完全に設定画どおりの形状になり見栄えがとても良くなった上に、従来のポリボールを併用した物より安定感と自由度が格段に上がり、ポリパーツも露出しておらず塗装もしやすくなりました。
他にも関節の固さは程好く完璧なレベル、武装を担架していない場合用にディティールがばっちり入った蓋パーツ等に加え、色分けもかなり良いです。将来ランナー流用や追加、変更でジュラーブリクやビェールクトが出てきたらちょっとの部分塗装だけでもかなり完成度が高くなるでしょう。
不満点としては肩アーマーの補助アームの関節が前2作の不知火やタイフーンに比べ減っており、ほんの僅かに肩が動かしずらいのと、微妙にガンマウントのボール
ジョイントが緩めだったぐらいです。
本体のレビューはこんな所にして、それではいよいよ本題のデカールですが・・・・ロボットのプラモデルとしてはハセガワのテムジン等に比べればまだマシなレベルですが、充分地獄でした。
迷彩ゆえに全体にランダムに配されているデカールを説明書とパッケージを睨みながらバランス良く貼ってゆくのはなかなかの難しさです。全部で184枚とちょっとある上にそれを切り分け段差になっている所はマークセッターやソフターを使用したり切り込みを入れて、貼りやすくしていくのはとても楽しいですが、長時間やっているとプラーフカを制限解除してネジがとんだ
紅の姉妹のような気分になれます。
ですが、その分全てを貼り終えた時の気分は最高です!!あまりのかっこよさに痺れました!!達成感も半端ではありません!!!
貼り終わってから改めて思いかえすと、迷彩塗装ができない人、デカール貼るのが苦手、または初めての人でも簡単にできるように配慮してある今回のチェルミナートルのデカールはとても良い物でした。
デカール貼りを含めると流石に今回は難易度がちょっと高いですが、ビギナーでも最低限の説明を読み、落ち着いてやれば誰でもできると思うので今回のチェルミナートルもオススメの機体です。今後この仕様を更に発展させて不知火壱型丙を電磁投射砲とバックコンテナとセットにして発売してくれたら最高ですね!弐型フェイズ1とのコンパチにするなら肩のXFJ計画関連のデカールを付けるだけで済みますし。
発売したらラトロワ中佐機でも同じ事をするのか・・・カムチャッカに行く覚悟で発売を待機しなければ・・・・・・・
キットは凹モールド。
ズベズダのものよりモールドが細かくなっている感じがします。
実験機なので武装、パイロンは付属しません。パイロットは付属しています。
デカールに注意書きが全く入っていないのが残念です。
プロポーションはかなり良好で、誰が見てもカッコイイベルクートです! ただ、脚のオレオが伸びきっていて、そのままだと変に腰高になってしまうので、オレオを切り詰めました。これをやるだけでも結構雰囲気が変わります。
エンジン
ノズルはフランカーのそれと同じようなモールドが入っているものですが、実機はMIG-31のようなのっぺりした固定
ノズルです。ここはズベズダの方が正確です。
個人的にはこのキットの
ノズルでもカッコよかったですし、実機もフランカーに使用されてるエンジンに
換装予定なので、
換装したらこうなるはず!と思いそのまま使用しました。
このような細かいことを気にしなければ、 パーツ数は少なく、合わせもあまり苦労しないので、気楽にサクッと作れる良いキットです。
完成すれば20cm位とかなりデカイので存在感たっぷりです!!