マーラー:交響曲「大地の歌」 |
こんな大名盤が1000円ですか。うれしいような悲しいような。
第1楽章から第5楽章までは普通です。いや、普通といってもこれに続く第6楽章と比べて、ということなんですけど。 で、その第6楽章の開始から1分30秒あたりの深遠な響きにいまだに魅了されています。 これほど深く、重く、厳粛なピアニッシモ?は聴いたことが無いです。 大地の歌にはいろいろな名盤がありますけど、音質の点でも音楽的な面でも個人的には第1位の大名盤です。 |
Mahler: Symphonies 1-10; Das Lied von der Erde [Box Set] |
ベルティーニは、マーラーに対しても他の作品と同じ綿密な分析と、明快なテクスチュアをもって演奏しています。バーンスタインのように自他の区別がつかないような耽溺はなく、あくまでも音楽の運びそのものに語らせているのです。ケルン放送交響楽団も、暖かみのある音色で応えています。ばら売りが入手しにくい現在、これは買いです。 |
マーラー:交響曲「大地の歌」 |
昔サントリーのコマーシャルで、この曲が使われたことがあります。
第三楽章の出だしの所を若々しく歌っていたアライサ(らしい)声を聞いて ああ、このレコードを使ってるんだなと推測したことがありました。(確認はしてません) まそれはともかく、数ある「大地の歌」のなかで、あまり話題になることのないディスクですが, 私は好きです。 晩年のジュリーニはテンポが極めてゆっくりになって,この曲でも他の演奏より 数字の上では群を抜いて遅いはずですが,聞いてると全然そんな感じはしません。 ワルターの新旧盤やクレンペラー、バーンスタイン等の名盤を聞いて来た人に特にお薦めです。 ちなみに、音楽を愛する人は誰も、ジュリーニのマーラー、第九を聞かないでこの世を去ってはいけませんよ。 |
マーラー:交響曲「大地の歌」 [DVD] |
マーラーは生前あることにおびえていました。有名な作曲家が交響曲を9つ書いたところで死んでしまったことです。ベートーベンも第九を書いた後、死んでいます。それで9番目の交響曲であるこの作品に「大地の歌」というタイトルを付けたのでした。声楽を含むこの曲はマーラーの作品の中でも完成度が高い。旋律に無駄がなく、それでいて流れるように美しい。バーンスタインの指揮を見ていると恍惚の世界に入ってしまいます。ビデオを持っているのですが見すぎてノイズだらけになってしまいました。DVDの登場に感謝します。 |
The World without Us |
ある日突然、人間が地上から消えたら世界はどうなるのか?戦争や災害ではなく、とにかく突然人間がいなくなるというSFのような状況が事態が発生したら、残された家、都会、美術品、農場といった人工物はどうなるのか。自然はどう反応するのかという内容。最後はテレビ電波が宇宙の背景雑音になって人類が存在した証となるだろうというペシミスティックな終わりになるのではありますが、我々の創造物の儚さや、世界に与えている影響がよく理解できる。また、ゴミはすべて海に流れ込む話や、フカヒレのために、毎年、数百万のさめが殺されている話など新たな知見も得ることができる。ついでながら、ダブリン市民を四苦八苦して読んだのだけれど、この本のような平易な文章のありがたさが身にしみますね。その程度の英語理解力でも十分に読めて、楽しめる本です。 |