蒼魔灯 PlayStation the Best
続編とはいえ全くストーリーに関連はない。今作は、主人公がどちらかといえば「正義」という立場に立って敵を倒していくので、前回の「善人だろうが、女子供だろうが、無表情で殺戮していく」という主人公からするとちょっとインパクトが弱い、かな。
私は前作が好きだった(いまだに時々引っ張り出して遊ぶ)。
もっとも、後発なのでトラップは格段に進歩している。しかし、「トラップは2000種類を超え・・・」というのはかなり嘘。要するに各トラップに威力のレベルが4つほどあり、レベルが変わると同じトラップでも別、と数えると確かに多いが、実際にはそれほど多いわけではない。
エキスパートモード(ストーリーが無く、1つのステージを与えられた条件でクリアしていくモード)はいいと思うが、ちょっと条件が厳しくて私は挫折してしまった。
主人公が残念ながらやられた時の「死に台詞」も何種類かあって、なかなか楽しい。やられるのは悔しいが。
敵がワープしていきなり背後に来るのは不条理だが、緊張感があっていいかも。
蒼魔灯公式攻略ガイド―プレイステーション (電撃ムックシリーズ 電撃攻略王)
ゲーム内や説明書では語られないバックストーリーや登場人物の相関図、大陸とアレンダル島の歴史などまで載っていて、とても興味深かったです。全登場人物のプロフィールや死にセリフもすべて紹介されているので、ゲームをより深く堪能できます。
ただ、肝心のゲームの攻略に関しては上級コンボの紹介がメインになっていて、コンボよりもクリア優先という方にはあまり役に立たないかもしれません。トラップの種類に関しても一覧表ですべてが網羅されてはいるのですが、ちょっと不親切に感じました。
蒼魔灯 オジナルサウンドトラック
3Dトラップバトルシリーズは「蒼魔灯」が初プレイだったので、そうした経緯からレビューします。
※後に「影牢」「影牢2」もプレイ済み。余談ですが、封入されているステッカーはパッケージの書き下ろしイラストと同じものです。
先ず、収録内容はムービー、フィールド、エキスパートモード、トラップ関連、その他各種画面と全ての楽曲を網羅しています。
また、楽曲は概ねストーリー進行に沿って収録されており、フィールドやシーンを想起させる作りで好感が持てます。
前作「影牢」の主人公、ミレニアの悲壮でダークな魅力と比較すると、「蒼魔灯」は儚くも芯の強いレイナの心情が良く表現された
ドラマティックな仕上がりで個人的には前作よりも好みの曲は多め。
ただ、CD1枚という点でディスク交換をしなくて済むのは手間が省けて良いのですが、難点として、
曲数が63曲もある為、1曲の収録時間は平均1分〜1分半と通常のサントラと比較するとかなり短め。
ゲーム本編では、フィールド内の通路(部屋から部屋への移動時)は音楽が流れないせいもあってか、
元々1曲の収録時間は短いのですが、それでも特に、フィールド曲には耳に残る素晴らしい曲が多いので、
欲を言えばここは2枚組になったとしても収録時間を延ばして欲しかったと言うのが正直な所。
全体的には、曲調の幅が前作よりも広いので飽きずに聴けると思いますが、やはりゲームサントラですので
未プレイでの購入は余りお勧めしません。映像との相乗効果という点でもそうですが、某動画サイトでも視聴出来ますし、
ゲーム「蒼魔灯」ではサウンドテスト機能があり、曲や敵の断末魔が聴けますので、それでも尚、フレデリック国王のように
「よい、よいぞ!」とサントラに価値を見出した方は購入すべき。個人的なお勧め曲は「赤い月を仰いで」「壊れた螺旋階段」等。
蒼魔灯
影牢と比べるとトラップが多く増え、ダメージや属性など自分の好きなようにカスタマイズでき、
端の壁にしか設置できなかった壁トラップの設置場所も増えた事により、
トラップコンボの自由性、楽しみが格段に向上しています。
エキスパートモードという決められた条件の中でトラップをヒットさせるという頭も使うやり込み要素もあり、
トラップのカスタマイズ性も生かされていている秀作です。
(初めての方にはトラップ生成やコンボなどが複雑で難しく感じられるかもしれませんが…)
エキスパートモードをすべてクリアした後の報酬…すばらしかったです、楽しみがより一層増えました。
ストーリーは前作の影牢と比べるとダークというよりも、どちらかと言うと悲劇的な感じです。
ストーリー分岐もあるので、どの道を進むかはプレイヤー次第です。
曲も前作と似通っている部分も感じ、ムードもあります(個人的に気に入っている曲は多いです)
主人公も戦う強い意志があり(最初は○○でゲームオーバーの時の台詞には疑問が残りますが)、
こういうストーリーもありかなと感じました。