チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸 DVD-BOX
Aiセンターを設立することになった東城医大。集められたのは特別愁訴外来の田口(伊藤淳史)、厚生労働省の白鳥(仲村トオル)、スイスから招かれた放射線科の島津先生(安田顕)、法医学教室の笹井先生(小西真奈美)、警察庁の北山審議官(尾美としのり)と宇佐見警視(福士誠治)。
しかしAiセンター設立に反対する者が現れ、更に殺人事件が発生し…。
登場人物たちはそれぞれ違う考え方(生き方)を持っていて、ゆずれないものを胸に全力で突っ走っていく様は、(考え方に共感できるかはさておき)見ていて気持ち良かったです。
全員が暴走して収集がつくのかと思いましたが、最後何とか着地しています。
特典映像はディレクターズカット版の最終話、伊藤淳史さん&仲村トオルさんが出題するバチスタクイズ、宇佐見役・福士誠治さんのバースデイ映像・・・など。
初回ブームアップ番組や制作発表用VTRは、ドラマが早撮りだったためか、よく見るとドラマ後半に登場する場所&シーンが出ていて面白かったです。
初回特典のフォトブックは、劇中で斑鳩室長(高橋克典)が調査した白鳥についての報告書の一部が掲載されていて、楽しく読みました。
アリアドネの弾丸(上) (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
海堂尊の作品は今まで数多く読んできましたが、この本は今までとは違うテイストを持っています。
それは、この作品が「本格推理」だからです。
今までもかなりミステリー性の高い作品でしたが、これはミステリーそのものです。
MRIの高度な知識が、その謎の根元をなしています。
しかし、それが不思議なくらいスムースに納得できます。
それは、キャラクターたちの個性あふれる台詞や行動があるからかも知れません。
いずれにしても、最後まで手に汗を握るギリギリの展開が、読むものを話の渦中に投げ込みます。
素晴らしい作品でした。
チーム・バチスタの栄光 ジェネラル・ルージュの凱旋 コンプリート・オリジナル・サウンドトラック
栄光も凱旋もどちらも好きなので、2枚組で聞けるのはすごく嬉しい。
音楽を聴いてドラマも蘇ってくるし、
曲のタイトルを見てなるほどと思ったり。
逆に、これはどこに使われたのかな?なんて、
DVDBOXを取り出して寝不足気味になってしまいました。
シリーズが好きな人は是非。
ケルベロスの肖像
バチスタシリーズ最新作、と同時にシリーズ最終話のようです。
バチスタシリーズの時間でいうと「アリアドネの弾丸」後の作品のようです。
Aiセンターの立ち上げに際し、脅迫状「東城大学病院とケルベロスの塔を破壊する」が届く。
誰がこの脅迫状を送りつけてきたのか。。。
シリーズ最終ということから、メンバーが勢ぞろい。
厚労省の白鳥、姫宮、
彦根医師&桧山、
桜宮署広報課室長 斑鳩、
「北の土蜘蛛」こと元極北市監察医務院院長 南雲、
東城大学医学部付属病院 高階病院長、兵藤、そして田口。
存在感が強烈なのは、本作で登場した、日本人で最もノーベル医学賞に近いと言われている、ウルトラスーパーバイザー東堂。
この作品だけ読んでもいいのでしょうが、やはり関連作品を事前に読んでおいたほうがより本作を楽しめます。
前作にあたる「アリアドネの弾丸」、彦根と桧山が登場する「イノセント・ゲリラの祝祭」、南雲が関係する「極北クレイマー」。
特に読んでおいたほうがよいのは、「螺鈿迷宮」と「ブラックペアン1988」だと思います。
この2作品は特に重要です。
脅迫状の理由と、終盤に明かされる重要な事実が関係してきます。
ラストは言えませんが、この感じから「ナニワモンスター」のその後につながるのでは?と思ってしまいます。
本当にこのシリーズ最終話なのかなぁと。
将来の話しになると、「モルフェウスの領域」へとつながるようです。
ジーン・ワルツ [DVD]
小説とは別でミステリ的な要素はほぼ皆無です。また、ドロドロして凄絶な感じもありません。出産をとりまく人間ドラマになっていました。
つらい過去を乗り越え、鉄壁の意思で医療に取り組む天才医師に菅野美穂が見えないのがイタイ。彼女は、ふわふわした浮遊感が独特の魅力で、本作のヒロインはチャレンジだと思いますが成功しているとは言えませんね。
やはり、原作の緊張感が欲しかったですね。医療ドラマなのかラブストーリーなのかもはっきりせず、やや軽い印象。
ヒロインを全面的には応援できないはずの清川の態度が、コロリと変わる展開も、都合が良すぎる。
無脳症で子宮内でしか生きられない赤ん坊を「光をみせてやりたい」との思いで出産するエピソードは人間描写も丁寧で、とっても良かった。