沈黙の艦隊 [DVD]
この「沈黙の艦隊」のアニメをリアルタイムでみたことは
なかったですし、結構古いので、見応えあるか見てみるまでは
不安だったのですが、よかったです。
このDVDに収録されているのは、やまなみ沈没から日本と
同盟を結ぶために東京湾に向かうまでのお話ですが、
スピーディーにうまくまとまっていると思いました。
役者さん方の声にも違和感がなかったですし、
何といっても千住明さんの音楽が最高によかったです。
今回のアニメのDVD発売とともにサントラCDも再販
してくれたらなおよかったのに・・・・それがちょっと残念。
太陽の黙示録 後編-国境- [DVD]
かわぐちかいじの『太陽の黙示録』のアニメ化。原作は『沈黙の艦隊』や『ジパング』に優るとも劣らない秀作である。
大地震の連鎖と富士山の噴火によって分断された日本列島。国連の名の下で「復興」と称して出張ってくるアメリカと中国。そして苦汁の決断として南北を分断して「復興」することを決意する日本。その狭間で柳舷一郎は強く逞しく誠実に生き、成長を遂げていく。少し『三国志』を意識しているらしく、人間ドラマを交えながら災害と向き合っていくストーリーである。
しかし、リアリティーを追求した原作の漫画に比して建物やメカの粗が少し気になった。時間や予算に限界があることは察するに余りあるが、もっとじっくり丁寧にアニメ化してほしかったと思う。あまりにも一気に駆け抜けすぎた感じがあったのも少し残念だった。
ジパング(43) <完> (モーニングKC)
誰か分かる人がいれば教えてほしいんだけど、尾栗三佐がハンドアローを携えて、大和を機関停止させるべくヘリで飛び立つ前、ジャーナリストの片桐が写真を撮ろうとし、それに向かって尾栗がどんな顔(ポーズ)をしたのか、結局最後まで分からなかったのが気になった。伏線を出しておいて、最後までそのままだったような…。
エンディング直前とか、片桐からの写真が届き、尾栗のポーズなり表情なりが、角松の心をゆさぶったり、そういうのを想像していたのだが…。
サイパン決戦という、劇中時間でわずか2日の出来事を、27巻あたりからこの43巻まで、約三年間に渡って描いたことはすさまじいことだと思うし、作者のかわぐちさんの構成力には脱帽する。でも、なんかなあ、疲れきっちゃったのか、42巻で戦闘が終わった途端、一気に完結まで急いじゃった感は否めない。
確かに、鳥肌が立つほど感動的な終わり方だったが、2002年から愛読してきたファンとしては、もうちょっと大事に、ゆっくり、44巻までかけて欲しかった。
前半(アニメ化された部分)、あれだけ「ジパング」の夢を草加に語らせといて、エンディングにできた日本は、あの屈辱的な「ハルノート」をほぼ受け入れた、ただ本土空襲や玉砕戦や原爆による人命損失がないってだけの日本。いわば角松たちが願っただけの日本。これが草加の思い描いた「ジパング」という国なのか?と思ってしまった。まあ、草加の野望が費えたといえばそれまでだが、もうちょっと草加があの世で満足できる「ジパング」を作って完結して欲しかったな。
42巻で「あなたが草加拓海となるのだ」ってセリフから、米軍に救助された角松が草加を名乗って、草加の意思を受け継ぐとばかり思っていたので、43巻読んだときは拍子抜けした。
できれば全編、アニメ化してほしいけど、無理だろうな…。
太陽の黙示録 前編-海峡- [DVD]
15年後から始まる後編。
台湾で、弱く貧しい難民となる日本人。
本土も、米中に分割統治される惨状。
奇想天外だが、かなりリアルな設定。
其の時、日本人は、如何、生き残るか。
ギリギリの極限状況で民族的プライドは、何処へ行くのか。
金満日本ゆえに、問われる、実体。
尾津と舷一郎の思想と行動の素晴しさは、秀逸。
平和大国、和の国、ニッポン、健在なり。
僕はビートルズ(10)<完> (モーニング KC)
書店で、9巻を見かけたので買おうと思ったら、えっ10巻もあるの? もう完結っ?
一気に読みました。やっぱり感動しました。
同時に、「こんな風にまとめたんだ!」と若干の意外感、肩透かしの印象もあります。
エプスタインの役回りをどうするかが、ストーリー展開のキー・ポイントなんだろうな、と思いました。
読み始めのころには、どんな結末を迎えるのだろうと想像し、予想もつかないような展開を期待してました。
読み終わって、よく考えると、現実のビートルズを抹殺して、全く別のストーリーを作ってしまうのは無理がありますね。
「やっぱりこうなるしかないんだ!」という必然性を感じました。
だらだらとした、うんちく本にならなくて良かったのかな!
でも、もう少し、ファブフォーの各人のその後のストーリーがあってもよかったのかな!
そう思いました。
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