HEAD OFF
音はまだ聞いていませんが、このページにたどり着いた人に興味を持っていただきたく書かせていただきます。
☆5つは期待を込めてですので、あしからず。
Nicke Anderson(以下Nicke)率いるThe Hellacoptersが解散を迎え、本アルバムが事実上最後の作品となります。以下Nicke主体で書かせていただきます。
Nickeは、元々ENTOMBEDのドラマーで、THE SOLUTION ではScott Morganとのユニット結成、しかも念願のMC5と競演も果たし、最後にDEATH BREATH結成と。The Hellacoptersの傍ら?非常にアグレッシブに奔走しております。
よくThe Hellacoptersを「爆走〜」と世間の人は一括りにしたがりますが、そういったジャンルは一部の人間が扱い易いように定めたものであって、Nickeにとっての音楽は一つのジャンルで収まるものではないでしょう。なぜならどんなジャンル、どんな楽器でもこなし温故知新なROCK'N'ROLL に昇華する才能で、唯一無比の音楽をつくっちゃうのです。デスメタルさえもROCK'N'ROLLにしてしまい、Death'N Rollとか造語もできちゃうくらい。
もう10年近く経ちますが、The Hellacoptersの印象の中でDregen時代の印象が強い人が多いように思われます。今回解散となりましたが、個々の活動はそれぞれ見物ですし、この文章でクローズ・アップしているNickeに関しては昔よりも確実に進化していると思われます。比べるものではないですが、少なくとも私は現在のThe Hellacoptersないし、Nickeのやる音楽の方が好きです。
映画監督で言うとQuentin Tarantinoの作品のようなものかな!しかも自主レーベルで7インチなんか出して、しかもジャケは時々自ら書いちゃう。基本的にはオタクなんだろうな。
最初噛んでもわかり易いキャッチーな味はしないかもしれないけど、どんどん噛み締めたら病付きになる、そんな味が出るバンド。シングル過多の商売主義にROCK'N'ROLLを喰らわしつづけてほしいです!
そして一人でもこのThe Hellacoptersの現在を聞いてほしいので書かせていただきました。
Supershitty to the Max
アメリカン・ハードロックのようなパワー系爆音ハード・ロックを聴かせる「THE HELLACOPTERS」の1st。個人的にはあまり得意な分野ではありませんが,王道的なロックサウンドに,マラカス,タンバリン,ピアノが加わえたとことんまでパーティな馬鹿騒ぎ痛快爆走ロック,このとことんまで突き抜けた音はかえって聴いてて気持ちがいい。M01「(GOTTA GET SOME ACTION)NOW!」の,ギターリフから始まり重厚なバンドサウンドへ突入,ピアノが刻む8ビートにラストはマラカスでシャカシャカと彩る,というスタイルに即ノック・アウト。