テオ・アンゲロプロス全集 DVD-BOX IV (永遠と一日/再現/放送/テオ・オン・テオ)
時間とは誰が考え出した概念かを考えた事がある人は多いはず。ほんの一瞬があなたの中では永遠でありずっとまわり続ける。現実と頭の中の現像と…。時間はたくさんのドットのつながりであり後ろに後ろに飛んでいきまた前に戻る。この映画は類まれな美しい映像と表現方法で言い表せない世界を作り出した、唯一の映画である。DVDになるのをもう十年くらい待っているがならないらしい…。
祝福/木下牧子:無伴奏作品集
大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団の
緻密で重厚、それでいて心温まる演奏により、
木下牧子の世界が格調高く無限に広がっています。
言葉や音の一つ一つがまるで体温を持ち、
音楽に対する作曲家と指揮者及び合唱団の、
妥協のない真摯でひたむきな精神に触れたとき、
興奮と感動、そして幸福感に満たされました。
プロの技術とアマチュアの精神を持った合唱団が、ここにあります。
緻密で重厚、それでいて心温まる演奏により、
木下牧子の世界が格調高く無限に広がっています。
言葉や音の一つ一つがまるで体温を持ち、
音楽に対する作曲家と指揮者及び合唱団の、
妥協のない真摯でひたむきな精神に触れたとき、
興奮と感動、そして幸福感に満たされました。
プロの技術とアマチュアの精神を持った合唱団が、ここにあります。
スティル・ライフ (中公文庫)
この文庫本には表題作『スティル・ライフ』に加え、『ヤー・チャイカ』が収録されている。
文体は軽めだが、柔らかくて温かみがある為か、
ライトタッチな文にありがちなギスギスして乾いた感じは無い。
理詰めなのにとても詩情豊かだと思う。非常に読み易い。
自然科学の知識をふんだんに用いた修辞が斬新で美しい。
『スティル・ライフ』における雪の比喩も良かったが、
私はことに『ヤー・チャイカ』における宇宙船の公転と天使の比喩の方に痺れた。
どちらの作品とも、筋書きと登場人物の性格が妙に現実感を欠いている。それを苦手に感じる読者もいるかもしれない。
しかし私はその不思議な浮遊感というか地に足が付いていない感じこそ、これらの作品の魅力だと思う。
文体は軽めだが、柔らかくて温かみがある為か、
ライトタッチな文にありがちなギスギスして乾いた感じは無い。
理詰めなのにとても詩情豊かだと思う。非常に読み易い。
自然科学の知識をふんだんに用いた修辞が斬新で美しい。
『スティル・ライフ』における雪の比喩も良かったが、
私はことに『ヤー・チャイカ』における宇宙船の公転と天使の比喩の方に痺れた。
どちらの作品とも、筋書きと登場人物の性格が妙に現実感を欠いている。それを苦手に感じる読者もいるかもしれない。
しかし私はその不思議な浮遊感というか地に足が付いていない感じこそ、これらの作品の魅力だと思う。
日本合唱曲全集「祝福」木下牧子作品集
木下合唱には定評のある大阪H.S.合唱団のアルバムである。
冒頭の「祝福」の完成度の高さ、透明なハーモニーは、既出のどのCDでもなしえなかった偉業である。この1曲のためにこのディスクを買う価値は十二分にあります。
しかし、この曲はご存知のとおり「ティオの夜の旅」のオープニングをかざる曲である。
このクオリティで最後までぶっちぎる「ティオ」のディスクは残念ながらこの世には存在しない。
大阪H.S.合唱団は、「方舟」で鈴木成夫/東京外語大コール・ソレイユとは一線を画する「大人の演奏」を残している。そんなわけでやはり「ティオ」の全曲録音を期待せざるを得ません。
そうそう、他の曲もいいですけどね。「めばえ」とか、ゾクゾクもんですよ・・・・。
冒頭の「祝福」の完成度の高さ、透明なハーモニーは、既出のどのCDでもなしえなかった偉業である。この1曲のためにこのディスクを買う価値は十二分にあります。
しかし、この曲はご存知のとおり「ティオの夜の旅」のオープニングをかざる曲である。
このクオリティで最後までぶっちぎる「ティオ」のディスクは残念ながらこの世には存在しない。
大阪H.S.合唱団は、「方舟」で鈴木成夫/東京外語大コール・ソレイユとは一線を画する「大人の演奏」を残している。そんなわけでやはり「ティオ」の全曲録音を期待せざるを得ません。
そうそう、他の曲もいいですけどね。「めばえ」とか、ゾクゾクもんですよ・・・・。
アトミック・ボックス
毎日新聞連載中から、朝が待ち遠しく、夢中で読んでいました。一日の掲載分はすぐ読み終えるので繰り返し読んだことも。良い文章というのは何度でも読めるのですね。
想像できないような国家権力に若い美汐が立ち向かう。本人の強い勇気も然ることながら、権力に無縁の人たちに助けられて結局は勝つのです。読後感は人間やればできるの尽きます。
ボランティア先の人間関係で悩んでいて辞めようかと思いかけていましたが、単行本発刊で一気に読み返し、頑張ることにしました。私には信頼できる友達がいるし、美汐に励まされた感じです・
想像できないような国家権力に若い美汐が立ち向かう。本人の強い勇気も然ることながら、権力に無縁の人たちに助けられて結局は勝つのです。読後感は人間やればできるの尽きます。
ボランティア先の人間関係で悩んでいて辞めようかと思いかけていましたが、単行本発刊で一気に読み返し、頑張ることにしました。私には信頼できる友達がいるし、美汐に励まされた感じです・