14歳からの戦争論 (ジョルダンブックス)
一般大学に戦争学、戦史学すらほとんど無い日本において、中学生向けに戦争について西部氏が語ろうとした野心作。書いてある内容はほぼ公正であり、日本は悪いことをしていないとひたすら連呼するような馬鹿なことは書いていない。著者が著者だけに当たり前か。
人間の本性、国と国のあり方、ピースとは本来は平定の意味であること、日本国憲法前文・9条の歪さ、靖国神社に対するエチケット、アメリカが日本を守ることは絶対に無いことなどを説明している。
戦前の14歳ならともかく、劣化した日本人に育てられた現在の中高生でこれを読もうとし、さらに理解できるのは、かなりの読解力と確固とした意思の持ち主であろう。彼らが日教組に毒されず、マスコミにも騙されず、日本を誇りに思うリアリストに育つことを願う。
人間の本性、国と国のあり方、ピースとは本来は平定の意味であること、日本国憲法前文・9条の歪さ、靖国神社に対するエチケット、アメリカが日本を守ることは絶対に無いことなどを説明している。
戦前の14歳ならともかく、劣化した日本人に育てられた現在の中高生でこれを読もうとし、さらに理解できるのは、かなりの読解力と確固とした意思の持ち主であろう。彼らが日教組に毒されず、マスコミにも騙されず、日本を誇りに思うリアリストに育つことを願う。
この独身者はすごい (ジョルダンブックス)
偶然にこの本を知りました。言及されている人物が、私の興味のある人物ばかりだったので、
購入してみました。
私も独身なのですが、読んでおもわず笑ってしまいました。
同時に、少し悲しみや哀愁も感じてしまいました。
現代日本の晩婚化や少子化は、主に経済的要因が強く関係しているような気がします。
男女とも少し「贅沢」になってしまっていることもあるかもしれません。
恋愛が下手な方や、異性との交際に恐怖感を持つ方が増えているのかもしれません。
ところが、この本に取り上げられている人物たちはそうではありません。
・結婚したくても、どうしても相手が得られなかった(モテなかった)。
・女性不信、あるいは女性を憎んでいた。
・女性と積極的に交際・関係しながらも、結婚だけは避けた。
・極度に禁欲的だった。
などなど、ちょっと普通とは違った理由で結婚しなかった人たちばかりです。
人間として生まれた以上、誰かしら適当な相手と家庭を築き、
子供を持って、自分の分身をつくってこの世から去っていく・・・
これが自然であり、幸福であるような気が(私個人としては)しますが、
そうではない人たちもいるのですね。
また、この本はイラストがとてもユーモラスです。
ショーペンハウアーや宮沢賢治のイラストはとても笑えます。
内容は、歴史的事実に概ね従っていて誇張はありません。
結婚指数というのは、人物の結婚の可能性が高まったと思われる時期を
グラフで表しただけのものなので、あまり参考にはならないような気がします。
独身の方(特に男性)にお勧めです。
また、出てくる人物に少しでも興味があれば、なお面白いと思います。
とても気楽に読めます。
購入してみました。
私も独身なのですが、読んでおもわず笑ってしまいました。
同時に、少し悲しみや哀愁も感じてしまいました。
現代日本の晩婚化や少子化は、主に経済的要因が強く関係しているような気がします。
男女とも少し「贅沢」になってしまっていることもあるかもしれません。
恋愛が下手な方や、異性との交際に恐怖感を持つ方が増えているのかもしれません。
ところが、この本に取り上げられている人物たちはそうではありません。
・結婚したくても、どうしても相手が得られなかった(モテなかった)。
・女性不信、あるいは女性を憎んでいた。
・女性と積極的に交際・関係しながらも、結婚だけは避けた。
・極度に禁欲的だった。
などなど、ちょっと普通とは違った理由で結婚しなかった人たちばかりです。
人間として生まれた以上、誰かしら適当な相手と家庭を築き、
子供を持って、自分の分身をつくってこの世から去っていく・・・
これが自然であり、幸福であるような気が(私個人としては)しますが、
そうではない人たちもいるのですね。
また、この本はイラストがとてもユーモラスです。
ショーペンハウアーや宮沢賢治のイラストはとても笑えます。
内容は、歴史的事実に概ね従っていて誇張はありません。
結婚指数というのは、人物の結婚の可能性が高まったと思われる時期を
グラフで表しただけのものなので、あまり参考にはならないような気がします。
独身の方(特に男性)にお勧めです。
また、出てくる人物に少しでも興味があれば、なお面白いと思います。
とても気楽に読めます。
線形代数学―初歩からジョルダン標準形へ
社会に出てから必要に駆られて線形代数を一から学ぼうと思い、数冊試してきたなかで行きついた一冊です。
線形代数の理論から計算まで短く必要十分にまとめられている感じがしました。
実に分かりやすく自然に学べる印象です。
定理の証明等に関しても、一般の証明が記載された直後にその証明と同じ流れで例題が解説されているのも、とても理解の手助けになります。
ただ、イメージを沸かせるには少々難があるかもしれません。
数学は定義と公理に従って論理を導き出して行くのがスタイル、と分かってはいるのですが、どうも「〜をこう定義する」「〜を〜という」だけ羅列してあるところは、その意図するところが分からず苦労しました。
ただそのあたりはWebでそのキーワードを検索すると、大抵イメージの湧きやすい解説等をしてあるページがありますので、そちらでイメージを沸かせてから本書に戻るととても理解が進みます。
不必要なところは極力省き、無駄に難解な問題や証明は避け、線形代数に必要なエッセンスを効率よく抜き出して記載してある印象を受けました。
お勧めの良書だと思います。
線形代数の理論から計算まで短く必要十分にまとめられている感じがしました。
実に分かりやすく自然に学べる印象です。
定理の証明等に関しても、一般の証明が記載された直後にその証明と同じ流れで例題が解説されているのも、とても理解の手助けになります。
ただ、イメージを沸かせるには少々難があるかもしれません。
数学は定義と公理に従って論理を導き出して行くのがスタイル、と分かってはいるのですが、どうも「〜をこう定義する」「〜を〜という」だけ羅列してあるところは、その意図するところが分からず苦労しました。
ただそのあたりはWebでそのキーワードを検索すると、大抵イメージの湧きやすい解説等をしてあるページがありますので、そちらでイメージを沸かせてから本書に戻るととても理解が進みます。
不必要なところは極力省き、無駄に難解な問題や証明は避け、線形代数に必要なエッセンスを効率よく抜き出して記載してある印象を受けました。
お勧めの良書だと思います。
モーツァルト : ピアノ協奏曲第20番&第21番
第20番、21番の曲想に Pires のタッチはうってつけのように思います。綺麗なものはその様に、楽しいものはその様に。20番だけ聴こうかなと思っていても、ついぞそれに止まることはなく、という具合で、” Elvira Madigan " は Pires ということで、みたいな。Ashkenazy の21番にも " Elvira Madigan " となっているのに気付いて、ニアワねぇ〜ってカンジですね。Geza Anda のジャッケトみたいのならよかったんですが。Gulda について触れられている方がおいでで、たぶん Abbado、WPOとの第20番、21番のことだ思います。Gulda は総体に「異次元」のお方なのです。ふと、入力が止ってしまったのですが、内田さんの Clevelanda との Live 版を聴いているからで、これ頗るイイかもです。Studio 版とまた違って、スゲ〜いいタッチの20番という感じがします。Pires と併せ是非聴いてみてください。