数年後も服を脱いでそうな感じではありますが。

ＮＷの版上げに伴うリプレイ第一弾。著者は菊池たけしご本人。なんとＮＷ商業リプレイ執筆は超久し振り。

ＮＷが抱えるジレンマの一つに、連続したストーリーの為にご新規さんが入りづらい部分がある。しかもＮＷは他世界との関係などが複雑怪奇で更にハードルが上がる。
本来リプレイはそんな状況を緩和する手段な筈だが。

ではいきなり「今から世界滅亡の危機です」、とか言われたらどうだろう？
九十年代くらいなら「俺が救ってやるぜ」と言う反応があるかもしれないが、初心者にぶつける言葉ではない気がするねえ。

さて、今回のリプレイはそんな根本を見つめ直し、まず学校のクラスの危機（個人レベルの危機）からスタートする。
有名なセリフにもあるでしょう。「世界征服はまずご町内から」と。何事も段階を踏むのが大事です。
そして第二話は千代田区まで危機範囲が拡大する。この調子で広がるのでしょう。

記念すべきＮＷ３ｒｄリプレイ、そのＰＣは
義妹に全裸を見せつける男、綾辻綯斗（林啓太）。テンションが上がるとストリップする。
戦う為に育てられた人造天才、羽音々鈴夜（みかきみかこ）。ファンブル出し過ぎで失敗作の可能性が出てきた。
パーフェクト美少女お嬢様、香取巴（久保田悠羅）。執事の名前は菊池。
落とし子にしてアンゼロットの腹心、アレックス（遠藤卓司）。返事は「はい」か「イエス」しかない。

始まりは輝明学園秋葉原分校で流行するちょっとしたおまじないだった。だが、それは認識せざる異変として具現する。
消えるクラスメイト。消えた事も認識されない事態。
異変を察したウィザードたちは、天使と呼ばれる侵魔を討つべく集結する。
その裏には新たなる脅威が潜んでいる事を、まだ彼らは気づいていなかった。

目の前に映らなければ異変は異変として認識されない。
一人の不幸な少女を中心とした狂気の檻。次々と消えていく人間たち。
そして誰もいなくな………ってしまうのだろうか？
再び集った綯斗たちは少女の心が造りだした迷宮に挑む事になる。

アンゼロット、はじめてのたいけん。

ルールブックはまだベータ版で実は大幅に変更されているらしい。
多くのウィザードたちをファンブルの恐怖から守って来たあのアイテムが高値高騰の果てに、今回は。

ＮＷ名物ファンブル嵐。そしてデスヒール。リプレイ第一弾として、極めてらしいものになっているのではなかろうか。

収録内容
１．「KRENAI」宮崎羽衣
２．「beautiful world」望月チハヤ（小林ゆう）
３．「Satisfaction」志宝エリス（宮崎羽衣）
４．「WHITE HEART」赤羽くれは（佐藤利奈）
５．「Destiny」緋室灯（小暮英麻）
６．「Darkness」ベール＝ゼファー（後藤邑子）
７．「時の行方」リオン＝グンタ（柚木涼香）
８．「Fates」宮崎羽衣
９．「6th body」BETTA FLASH
１０．「Erinyes」BETTA FLASH

ナイトウィザードのヴォーカル曲を集めた物です。
新曲はゲーム版のオリジナルキャラである、望月チハヤの曲だけです。
ボーナストラックとして、「KURENAI」「Erinyes」のカップリング曲でもある、
ＰＳ２版のＯＰ，ＥＤも収録されています。
これは、入らない無いと思ってたので嬉しかったです。
あとは、柊とアンゼロット様とロンギヌス・コイズミ（をいっ）の曲さえ有れば完璧だったのですが、それは無理だったか・・・。

開始早々、アンゼロットによって大気圏突入する柊蓮司・・・ｗ
スタッフはホントよく分かってる（サムズアップ！）

このアニメはＴＲＰＧ『ナイトウィザード』が持つノリや雰囲気を良く描けています。
なので原作ファンはまず間違いなく楽しめる。
一方原作を知らない方たちも、高い水準を保つ作画に良主題歌、だんだんと盛り上がってくるストーリーで十分楽しめる作品になっています。

私的には原作リプレイや小説で活躍した面々がメインキャラなので、関連書籍をチェックすればより本アニメを楽しめると思います。

そしてこの商品で注目しているのは二本のオーディオコメンタリー。
片方はメインスタッフによる雑談会ですが、もう一方は原作者によるＴＲＰＧ視点での解説。
一ＴＲＰＧファンとしては見逃せませんｗ

今回この別冊を手に取った最大の理由は、ランダムダンジョンをきくたけ副社長と、聖弾のルーチェで「初心者詐欺」の称号を受けた浅見氏が二人パーティで挑むと言う話を聞いたからです。
今まで数々のドラマを生んできたランダムダンジョンのリプレイ。これは期待できるはず。
リプレイ部分のボリュームも５０ページ越えのなかなかのもの。文庫基準だと１００ページ分はあるんじゃない？
ちーなーみーに。ＮＷ３ｒｄのランダムフォートレスは３〜５人推奨。それを二人で挑むとは、何やら大惨事の予感がするのう。

二人揃って記録者（歴史上の英雄や兵器の力を得るクラス　ジュラシック・三国志・ＷＷＩＩ海戦）をしたいと声を上げるも調整の結果きくたけ氏は諦める事に。

神威雲昇（浅見）
三国志の猛将・関羽雲長の力を秘める魔剣使いの少年。青龍偃月刀を振り回し、髭が伸びる。武神の力を見せつけるかと思いきや、大変な事に。

ハルナ（きくたけ）
女子高生アイドル。ＳＥＡ７と言うグループに所属している大いなるもの。素晴らしきエビの二つ名を持つ。
大いなるものと海産物の組み合わせはどうにも邪神的な何かを連想するが無関係。

制服も変わった輝明学園秋葉原校では今恋愛が大ブーム（ラブ・ＩＳ・デストラクション参照）。
そんな中、一人の少女も内なる胸の想いを告白する決意を示した。
アイドルグループＳＥＡ７に所属する高校生アイドル・ハルナは同じくグループに所属する荒川梨子から告白の相談を受ける。だが、その相手はハルナも知るウィザードの少年・神威雲昇だった。
校舎裏に呼び出された雲昇。しかし少女がその場所に来る事はなかった。

少女の姿は校内から消えてしまったのである。

侵魔に憑かれた少年にさらわれた梨子を救うべく、雲昇とハルナは不安定なフォートレスに挑むことに。
だが、そこで起きる数々のトラブルは、武神と呼ばれた関羽をしても振り回される恐るべき代物だった。
武神もダイス神には勝てない（武神ではなく商売の神様の方だったのかもしれない）。

ＧＭは初リプレイ執筆となる濱田晃輔。ＧＭの鬼の手札とクリティカル＆ファンブルが予想を超えたドラマを生みだした。
本来３〜５人を推奨するランダムフォートレスだが、レベル調整で少人数対応と言う形をとっている。
内容的にもランダムダンジョンリプレイと言う参考資料にもなるものなので、別冊と言う形は実に勿体無い。可能な限り速やかに単行本にするべきだと思う。

きくたけ氏のゲームが好きで、もうS=Fクラシックの頃から遊ばせて貰っています。

2rdとは大幅な変更があり、何よりもS=Fの頃からの個人的なお気に入りだった『行動値』による追加行動が無くなっています。

また、上級ルールでどうなるかは分かりませんが戦闘もアリアンロッドを彷彿させるエンゲージ戦闘が主体、マップもスクエアタイルダンジョンでは無く、迷キンのようなイベントが主体で進められていくタイプに変更されています。

恐らくオンラインで遊ぶことを念頭に初心者が遊びやすく作られたのかも知れませんが、アリアンロッドの亜種のようなイメージが付き纏います。

逆を言うとアリアンロッドが大好きだけど、とっつき難いファンタジーよりも現代モノをやりたい！と、言う方ならば遊びがいがあるかも知れません。
昔のように、フォートレスのタイル一枚一枚を探索しつつ進みたいと言うユーザーはちょっと考えた方が良いかも知れません。

また、成長ルールやスキルの限界値を見るに数字のインフレを抑えてあり、成長の度合いがHPとMP以外は比較的穏やかなのでそれなりに長期キャンペーンにも向いているような気がします。

最も、まだ遊んだ訳ではないのでまた感想は変わるかもしれません。

上級ルールでまたさらに大幅なクラスの追加がなされるようなので、一緒にタイルダンジョンの復活も期待していますｗ