メディアミックスの一環として描かれた漫画版ですが、基本構成は同じでも、ナジカとリラの出逢いとなる任務自体を省略し、回想の１コマで済ませるなど、アニメと違う部分が所々みられます。
一方で独自の構成もあり、アニメの筋を単になぞるだけの漫画化よりは好感が持てます。

具体的には以下の構成と描写変更が興味深く感じました。

アニメシリーズではヒューマリットの開発者の『廉博士』だと思われていた人物は、実は擬態したヒューマリットで『廉博士』の行方と正体は最後まで判らないまま終わります。

これに対し漫画では『廉博士』が自分の女性のジェンダーと肉体にコンプレックスを持っていて、少年型ヒューマリットに転移したと思われる展開にもっていきます。

この唯一の少年型ヒューマリットはアニメでは『アルファ』と呼ばれ、未成熟な自我を持ち、アニメ最終回のエピローグ最終場面で休暇中のナジカが雑踏の中でリラとアルファ(少年型ヒューマリット)が互いに手を繋いで去っていく姿を見送る場面で締め括りました。

一方で漫画版では少年型ヒューマリット自身が明確な意思を持った『廉博士』の分身、或いは『廉博士』そのものと思われる描写が為されています。

より具体的には第3巻の第43頁で『・・・１部の噂では極端な“女”という性にコンプレックスを持っていたと言われ・・・』と『廉博士』のことが説明されています。

謎の少年型ヒューマリットの言動から、これが『廉博士』本人又は分身とみなせるならば、彼女は一種の「性同一性障害」とも推測され、自意識が“彼女”を「男」、より正確には“永遠の少年で居ること”を望んだとも推測することも出来ます。

しかしながら、この辺りの描写が読者に謎掛けやミスリードを狙う為の意図的なものなのかもしれませんが曖昧な為に、“彼”が元は女性の『廉博士』であったかどうかは最後まで判らず仕舞いだったのが残念です。

けれども、この漫画版の構成変更により、リラはナジカとパートナーのまま今後も任務を続けていくのでしょう。

アニメと違い謎を残した余韻のある結末は無くなりましたが、一方でアニメの結末ではリラが危険な任務から解放されるとはいえ、一定のメンテナンスが必要なヒューマリット、しかも社会的には生活力の無い子供２人がひっそり生きていけるとは思えないキライがあります。

ですから、漫画版の結末のようにナジカと一緒に任務を続けていく展開が現実的であり、これはこれで良い変更だと思います。

　アニメの方とずいぶん絵柄が違う印象だったので、買ってみるまではどうかな？と思っていたんですが、読んでみるとこれがまぁ、見事に『ナジカ電撃作戦』そのものなんですよ。違うのは女性陣のナイスバディっぷりが誇張されてるかな？って程度で(笑)。
　リラがアニメよりさらにかわいくなっている印象です。
　巻末にはアニメ版監督の西島さんと作画監督の山内さんのイラストトークページも収録されています。アニメ版のファンの方は騙されたと思って読んでみるといいと思いますよ。（特にリラ派の人はハマると思います）

カッコイイ曲がたっぷりと入っています。
アニメを見たことない人にでもオススメできます(^^;
でも、アニメのほうも見てほしいけどね(笑

でも、いやらしく感じさせない作りになってます(笑
ストーリーもしっかりとしているので、
単なるお色気アニメとは一味違います(ぉ
そんなわけで、オススメしておきます(^^;

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