過去2枚は、その当時の音楽を聴いていた人だったら「この曲が入っている」と説明しやすいのだけど
「きゃべつ」はそういう判りやすい楽曲がないんですよね。
あえて言うと「星を食べる」が「
ちびまる子ちゃん」の映画で使用されたくらいで。
(この再発売版は、みんなのうたで知られている「そんなぼくがすき」が入ってますが)
このアルバムは全体的に統一感がある方だと思います。
「さんだる」「ひるね」は各人の個性がせめぎ合う感じだったのが
「きゃべつ」は楽曲の選択にバンドとしてのまとまりがあります。
ただ逆に、それがこのアルバムの印象を弱めているようで惜しいです。
実際は、知久さんの自分が異形に見える感じや
滝本さんの天気や温度を感じる歌はこのアルバムでも健在です。
ただ、石川さんの小学生が見る夢のような世界観はあっても
それはきれいにまとまっていて、「学校にまにあわない」「家族」みたいな悪夢ではないし
柳原さんの歌に宇宙への広がりはあるけれど
胡散臭くもあり明朗でもあるエロスは薄いです。
たまの中では、比較的目立たないポジションの滝本さんですが
このアルバムでは(楽曲的に)一番存在感があります。
知久さん柳原さんの声の相性の良さも「満月小唄」「おやすみいのしし」で味わえます。
「満月小唄」は二人の声も良いのですが、石川さんのコーラスもとても美しいです。
発売当時、「満月小唄」をシングルカットしなかったのが惜しいです。
(カッ
プリングは「おやすみいのしし」か「おなかパンパン」で)
もっと知られて欲しい名曲です。
うっかり入れすぎると塩辛いので、特に薄味好みの方は要注意です!が、量に注意しつつ、塩キャベツはもちろん美味しいですし、塩とニンニク両方使ういろんな料理につかえそうです。
私のオススメは“中華風青菜炒め”と“ペペロンチーノ”です。中華料理店で「葉野菜を炒めただけなのに何でこんなに高いの!?」と若干納得のいかなかった青菜炒め(この時はホウレン草)が、これ1本で簡単にできました。それをおいしく頂いた後、皿に残った汁を再度味見すると「・・・ペペロンチーノの味!?」
輪切り唐辛子とこのタレでペペロンチーノが作れました。もちろん実際の飲食店にはかなわない味でしょうが、家庭では十分だと思います。大きすぎるので心配でしたが、安いし便利だし満足です。