鉄道ファンであると共に、いわゆる「伝統文化」に懐疑的な私としては、非常に興味深い本だった。
日本の鉄道
開業の年に行われた「太陽暦」への切り替えは、農漁村の生活に密着していた年中行事に混乱をもたらした。
と同時に、鉄道が、やや遠方の寺社への参詣手段として活用されるようになって、都市で生活する人々に、半ばレジャーとしての初詣という新しい風習を定着させることになった。
そういうプロセスを、貴重な新聞や鉄道関係の資料を用いて明らかにしてくれている。
実際、古典落語にも「初天神」という
タイトルや正月風景を描いたものはあっても、「初詣」という
タイトルはない。
この本で特に面白いのは、政府が「旧暦併記」を取りやめる前後の、西宮戎神社と阪神電車などとのやりとりである。そもそも、「旧暦併記」とその廃止ということは、この本を読んで初めて気が付いたことだった。「旧暦」「新暦」「月遅れ」、現在の日本の伝統行事には、この三種類が混在していること、その所以なども考えることができる。
昔、深夜にテレビで放映されたときに偶然観て以来この
列車シリーズのファンです。近年はテレビで観られる機会も無くなり、ビデオソフトも手に入りにくい状況であったところに今回のDVD化!いや〜嬉しいです。「男はつらいよ」の渥美清しか知らない方にも是非観ていただきたい映画ですね〜。どちらかというと「男はつらいよ」よりテレビドラマ「泣いてたまるか」のほうに近い雰囲気だと思います。なんとも癒される昭和な作品です。画質もビデオ時代と比べいくらか向上しています。ピンキーチックスというチープな女性エレキバンドが登場するのが60年代音楽ファンの方には見所でしょう(ちなみにヤマハのブルージーンズモデル・SGを弾いてます)。