原作を変えたり省略したりってのは2時間に収める上じゃしょうがないし、目をつむることにした。
が、一つ我慢ならないのはケイオニウスをちんけな悪役に改悪されたことだ。
原作の彼はハンサム&度の過ぎた好色男だが、彼なりにハドリアヌスを気遣い
ローマの行く末を考えてたし、政治的手腕にも長けた聡明な人物だった。もし彼が皇帝になったとしても
ローマの未来は明るいはずだ。
彼がパンノニアから帰って結核を患い死ぬ場面は、ルシウスもハドリアヌスもそして私も心底残念に思った。
イタリアでも放映されたらしいが、原作ですらケイオニウスをコミカルな好色男にしてごめんなさい、と言っているのに、本場
イタリア人はこのケイオニウスをどう思うだろうか…
日本の作文本としては、古典的名著とされる木下是雄「理科系の作文技術」(中公新書)、本多勝一「日本語の作文技術」(朝日文庫)以上に分かりやすく実践的な本だと思います。
本書は、特に論述問題を課す資格試験対策には、有効です。即戦的に自分の文章力をもっとアピールできる文章に改善するのには、本書は有用です。
具体的に使える本です。